5月24日 ヨシュア記23章2節

 わたしは年を重ね、老人となった。あなたたちの神、主があなたたちのために、これらすべての国々に行われたことを、ことごとく、あなたたちは見てきた。
ヨシュア記23章2節(参考箇所同書23章1〜16節)

イスラエルが安住の地を得るために尽くしたヨシュアも年を取り、老人となりました。人は年を取ると自分の過去をふり返るものです。そこには善きにつけ、悪しきにつけさまざまな思いが甦(よみがえ)ります。そこには人生の中で得た幸いを喜び、失ったことへの悲しみ、かなわなかたことへの悔しさがありましょう。多くの人は自分の過去をふり返って、何を得たか、何を得なかったかを考えるものです。とはいえ、これらのふり返りは、すべて己の目から見た自分の過去であります。

しかし彼は自分の目をもって過去を見ませんでした。彼は神の目を借りて、過去を見なさいと言っているのです。己の目をもって見る過去と神の目を借りて見る過去は様相を一変します。

そこには何を得たか、何を得なかったかの業績の評価ではありません。

すべてに神が働いてくださったこと、与えられた恵みへの感謝であります。ヨシュアは、それを「あなたたちは見てきた」と言います。はっきり見えるでしょうと言っているのです。年を取りふり返って、自分のしてきたことを見るのでなく、神の働きが見えるなら、その人生はどのようであってもよしとされた人生であります。

 






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