山口里子 著 マルコ福音書をジックリと読む(橘 秀紀)【本のひろば.com】

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評者: 橘秀紀

イエスの肉声を感じる共感を味わう
〈評者〉橘 秀紀


マルコ福音書をジックリと読む
そして拓かれる未来の道へ

山口里子著
A5判・328頁・定価2750円・ヨベル
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待望の書の刊行です。ぜひ手に取ってイエスの言葉や行動が、彼の生きた時代と場所と人々にどう受け止められたかに思いを馳せていただければと思います。本書は著者の担当した二つの公開講座が土台となっています。その一つ「日本クリスチャンアカデミーと早稲田奉仕園共催の連続講座」の一参加者である私の思いをお話することで、講座で分かち合われていること〜特に著者の言う「学び合い」の豊かさ〜を少しでも感じていただけたら幸いです。
私には、人として生きたイエスの実像に少しでも近づきたいという願いがあります。活動期間はほんのわずかと言われている彼の言葉と行動が、しかも見せしめで殺された者の言動がどうしてその後も語り継がれ、二千年後の日本に生きる私まで知る所となったのか。信仰的に言えば聖書の神の計画だからということになるけれど、生身のイエスに出会った当時の人たちが受けたであろうインパクトを私も感じてみたいのです。そして牧師という働きを与えられてからは、今・ここにも響いているはずだと信じるイエスの声と寄り添いを何とか伝え分かち合いたいと自分なりに奮闘してきたつもりですが、困難さを覚えてもいました。(つづきは本のひろばで)

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