日本最大のプロテスタント教団である日本基督教団 「緊急事態宣言」を受け、礼拝は教会に集わずにと勧告

 

日本最大のプロテスタント教団である日本基督教団は10日、石橋秀雄(いしばし・ひでお)総会議長と秋山徹(あきやま・とおる)総幹事の連名で、「新型コロナ・ウイルス感染症に伴う注意喚起について」(第3信)として、「新型コロナ・ウイルス感染拡大防止に関する声明」を発表した。

日本基督教団総会議長の石橋秀雄氏

7日に政府から「緊急事態宣言」が出されたことを受け、「新型コロナ・ウイルスの感染拡大を防止するために、『緊急事態宣言』が適用された地域にある教会・伝道所では、極力、教会に集わない方法で礼拝をささげることを講じてください」と勧告した。

新型コロナ・ウイルス感染症に伴う注意喚起について」(第3信)の全文は以下のとおり。

「わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい。」(ヤコブの手紙1章2節)

主イエス・キリストの受難をおぼえ、復活の喜びへ向かっているこのとき、政府より「緊急事態宣言」が出されました。新型コロナ・ウイルスによる感染拡大が深刻さを増して来ました。各教会・伝道所、そして、懸命に牧会されている教師、真摯(しんし)に礼拝をささげ教会を支えておられる信徒の方々におかれては、苦しい日々が続いておられることと思います。

わたしたちプロテスタント教会は、御子キリストを十字架に架けられるほどに愛してくださった神の愛に応えるために、いかなるときにあっても、一人ひとりが、礼拝をささげることによって信仰を守って来ました。礼拝に『信仰の命』があります。

しかしながら、今や、その礼拝が、新型コロナ・ウイルス感染のリスクによって脅かされています。神の愛に応える尊い行為そのものが、“ウイルスの感染”に繋がる危険が生じています。この危険を避けるために、これまでのように礼拝堂など一つの箇所に集ってささげることが、果たして相応しいのか問われる事態となっています。

命の主である神のみこころに従い、今わたしたちは、この恐ろしいウイルスを感染させないためのあらゆる手段をとり、教会・伝道所が、新型コロナ・ウイルスの感染源とならないようにしなければなりません。症状はなくとも、既(すで)に一人ひとりが感染源であるかもしれないのです。

よって、以下のことを、勧告します。

1 新型コロナ・ウイルスの感染拡大を防止するために、「緊急事態宣言」が適用された地域にある教会・伝道所では、極力、教会に集わない方法で礼拝をささげることを講じてください。

とくに、高齢の方、基礎疾患のある方は、自宅で礼拝をささげるようにしてください。

2  自宅で礼拝をささげることも、他者にウイルスを感染させないという意味で「神の愛の業」です。

3 牧師と伝道師は、自宅礼拝をささげる人が、霊的に孤立することがないように努めてください。

オンラインによって礼拝を中継したり、電話などを使って、牧会的配慮をしてください。

*以下にオンラインで礼拝をささげられる方法を掲載しているサイトを紹介します。

教会に集う若い人々が立ち上がってくださいました!

https://covid19jc.com/

4  牧師と伝道師をはじめ、教会の命を守るために働く人々を、祈りをもって支えてください。

わたしたちの罪を赦(ゆる)される『愛と命の神であるイエス・キリスト』に招かれている一人ひとりは、霊によって堅く結ばれています。教会に直接に集まらなくても、わたしたちは神を礼拝することができ、神の愛に応えることは可能です。今、教会に求められていることは、新型コロナ・ウイルスという世と人々を引き裂く“悪しき力”に打ち震えている人々のために真摯に祈る群れとなることです。方法はいくらでもあります。今こそ教会は、知恵と力を結集するときです。

感染状況によっては、各教会・伝道所にて、上記のような対応が必要でないところもありましょう。その場合は、苦闘している教会・伝道所をおぼえて礼拝をおささげください。そして、祈りの支援を送ってくだいますようお願いします。

今このときも、ウイルスの感染による病に罹(かか)り苦しむ人々のために、治療と防止にあたっている尊い働き人のために祈ります。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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