「スピリチュアリティー=霊性」とよばれるものには常に自己陶酔の危険がある。魂の問題に強く好奇心を惹かれ、神を自分の体験の単なる装飾品としてしまう。そのような危険がある。だから十分な警戒が求められる。色々な課題の一つに「霊的な神学」がある。これがまさに、この警戒のための演習となる。「霊的な神学」はわたしたちを訓練する一つの技法である。それによって、わたしたちは、イエスの物語の中に没入し成熟しながらも、同時に他方で、イエスの物語をわたしたちが乗っ取ることがないように自制するためなのだ。
あなたがたも、他の人と同じように、
惨めに失敗してしまうだろう。
自己を信頼するな。それは役に立たない。
神への信頼を養え。
―― コリントの信徒への手紙(一)10章12節
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。