9月22日「福音を告げ知らせた」

フィリポはロを聞き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。(使徒言行録8章35節)

ステファノの殉教がユダヤ人の怒りに油を注ぎ、教会に対する迫害がさらに激しくなった。使徒たちはエルサレムに留まったが、信徒たちの多くが地方に散った。しかし、信徒たちは迫害を受けて信仰を捨てたのではなく、行く先々で伝道したのである。散らされて行った町に住み、そこで出会った同胞のユダヤ人に福音を語った。信徒たちは皆、伝道者であった。さらに福音はその地の異邦人にも広がった。エルサレム教会に対する迫害は、福音が全世界に広がる契機となった。「七人」の一人であるフィリポも、散らされた福音宣教者」(21・8)であった。彼はサマリアの町で伝道した後、主の天使の言葉に従って、エルサレムからガザに下る道に出かけた。その道で、エチオピアの宦官(かんがん)がエルサレムの礼拝から帰る途中、馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読しているのに出会った。フィリポは彼に「読んでいることがお分かりになりますか」と聞くと、宦官は「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」(30〜31節と言った今日の聖句は、フィリポが宦官に聖書の手引きをしたことを語る。彼はイザヤ書の「苦難の僕(しもべ)」が主イエスであると説き明かして、伝道した。宦官は信仰を告白し、バプテスマを受け、喜びにあふれて旅を続けた。

聖書は手引きが必要である。聖書の手引きは礼拝の説教や教会の諸集会でなされる。手引きの目的は聖書が証言する主イエスを解き明かし、伝道することである。今日、教会において、聖書を説き起こして伝道する信徒が増えること、信徒たちによる伝道の場を広げていくことが求められる。

 






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