12月19日 マタイ2章1〜2節

そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
マタイ2章1〜2節(参照箇所同書2:1〜12)

救い主の誕生を証するため聖書に登場するのは、羊飼の他に占星術の学者がいます。羊飼がユダヤ人を代表するとすれば、占星術の学者たちは異邦人を代表する人たちです。当時メソポタミアやペルシアで盛んだった、天文学の専門家たちでした。彼らが東の方から来たとは、メソポタミアやペルシアを指していると思われます。

それにしてもユダヤ人の伝統を濃く受け継いだ、救い主の降誕に異邦人が登場するということは、聖書が広く全世界を視野においていることを意味しています。それも当時の世界が地中海周辺であって、人々の目がギリシアやローマに向いているというのに、わざわざ辺境の地ともいうべき、東方へ関心を寄せ、しかも異邦人である占星術の学者を登場させるのは、初代教会が世界宣教についての壮大な意図を持っていたことを表わすものです。

しかも彼らが、星に導かれてベツレヘムに至ったということは、まったく予想を超えた方法での救い主を知る道が備えられていたことを意味しています。異邦人には、異邦人にふさわしく救い主と出会う備えを神はお与えくださったということです。

 






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