「クリスチャンは民主党に投票しない」 米メガチャーチ牧師の投稿が物議

テキサス州にあるメガチャーチの牧師が、民主党に投票するアメリカ人はクリスチャンではないと主張し、物議を醸している。「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。

ダラス・フォートワース地域にある複数の集会を持つマーシー・カルチャー教会の主任牧師、ランドン・ショット氏は、 インスタグラムに投稿した動画でこの発言をした。そのビデオは、中絶の権利に対する民主党のスタンスに対する彼の懸念に焦点を当てたものだった。

「私はトランプ支持者ではない。共和党でもない……しかし、大会で『ロー対ウェイド裁判(人工避妊中絶を規制するアメリカ国内法を違憲無効とする判決)を覆す』と言っている政党は一つしかない。注意深く聞いてほしい。私は人々がこのことを好まないことを知っている。なぜならほとんどの人は牧師になっていないし、霊的に向き合っているわけでもないから。ほとんどの牧師は、人々が来て献金してくれればそれでいいのです」

「まったくどうでもいい。あなたが私を好きかどうかなんてどうでもいいのです。あなたが私たちの教会に行くかどうかも気にしません。あなたが神を知り、神と正しい関係にあることが大事なのです。……もしあなたが、軽はずみに子供たちを殺害し、それを祝うような政党と手を組むことを考えるなら……友よ、あなたは主の味方ではない」と彼は付け加えた。

この動画は大きな反発を呼び、多くの人がこの発言を「行き過ぎ」と断じ、ショット氏はクリスチャンが民主党に投票した場合、自分たちを信者と見なすべきではないと示唆しているのではないかと疑義を呈した。

この反発を受けランドン牧師はインスタグラムに釈明の投稿をし、自身の姿勢を明らかにした。「私は何度もこう尋ねられました。『ランドン牧師、民主党に投票したらクリスチャンではないというのですか?』――はっきりさせておきますが……その通りです!」

「民主党という神をも恐れぬローマ人の悪の一員を支持するならば、あなたは聖書を信じ、イエスに従うクリスチャンではありません!……イエスの信者のふりをするのはやめてください。あなたは単なる生ぬるい『クリスチャンのふり!!!』(ローマの信徒への手紙1章)+(ヨハネの黙示録3章)なのです」と書いている。

ランドン・ショット氏は、物議を醸したゲートウェイ教会の創設者ロバート・モリス氏から祝福を受けた後、2017年に超教派のカリスマ集会であるマーシー・カルチャー教会を創設した。彼は現在、オンラインコミュニティやスペイン語圏の会衆を含め、数千人の信者を持つ七つのキャンパスを率いている。

(翻訳協力=中山信之)

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