NPO法人・九州キリスト災害支援センター(略称:九キ災、横田法路理事長)は、オリジナル防災グッズ「Mottoki Nasse(モットキ ナッセ)」の販売を開始した。九キ災を立ち上げてから5年。初のオリジナル防災グッズとなる。
2016年4月に熊本並びに大分、九州全域に起きた大地震に対し、地域と教会を支援するために設立した九キ災。支援を必要としている人たちに対して、諸教会、諸団体と連携しながら中長期にわたる支援を続ける一方で、Lights of Japanで「つながる・そなえる・そだてる」の3つのプロジェクトを展開している。今回販売する防災グッズは、そのうちの「そなえる」プロジェクトの1つの働きとなる。
Mottoki Nasseという名前は、熊本弁の「持っときなっせ」から来ており、そこには「持っておいた方がいいよ」という思いが託されている。九キ災の防災士を含むスタッフ全員が、いざという時に大切な人やものを守るための一助になればという思いで、1年間試行錯誤しながら、持っておいてほしいもの袋に詰め込んだ。
最も参考にしたのは、熊本地震で被災した人たちの声。「とにかくすぐ食べられる物が欲しかった」「おにぎりなどはすぐに支給されたが、一人分としてはちょっと足りなかった」「避難所で炊き出しに並ぶのがとても大変だった」「時期によっては寒いので、暖をとることができる敷物がそれぞれに欲しい」など、これらの声をもとに、九キ災の防災士がグッズを厳選した。
在宅避難だけでなく、避難所への持ち運びに対応していたり、添付のグッズの説明書には、食品の便利な使い方や、ちょっとしたアイデアなども掲載されていたりするなど、これまでの防災グッズにはなかった独自の特徴をMottoki Nasseは兼ね備えてている。
種類は、①フルセット(すぐ食べられる軽食付き)/¥18,000、②グッズのみ(食事なし、グッズのみ備えておきたい人用)/¥17,000、③ すぐ食べられる軽食セット/¥1,800、④もっと備えたい人用(1人用3日分食料セット)/¥9,000の4種類。人数や、状況に合わせて、種類や数を自由に組み合わせることもできる。※表示価格は税込、送料込。
九キ災の防災士は、次のようにアドバイスする。
「高い確率で発生が予想される南海トラフ大地震など大災害時には、長期間にわたり、流通がストップすることが予想されています。長引く非日常への備えを進めましょう」
Mottoki Nasseは、第一弾として各セット50セットずつの販売予定となっており、これらの売上げの一部は九キ災の運営資金となり、被災地支援に用いられることになっている。九キ災では、「買って、備えて、支援する」の検討を呼びかけている。
購入は、九キ災の防災グッズアンテナショップ(熊本ベース)
住所:〒861-2242 熊本県上益城郡益城町木山372-1、電話:096-237-6341(日、月曜は休み)、
ファックス:096-237-6380、メール:kcdrcvolunteer@gmail.com
もしくはオンラインショップから。