日本聖書協会(東京都中央区、総主事:具志堅聖)は、31年ぶりに改訳された『聖書 聖書協会共同訳』の翻訳作業に関わった方々へのインタビュー動画「永遠のベストセラー 聖書に聞く―コロナ時代を生きるために」の配信を、同協会公式YouTubeチャンネルで開始した。
新型コロナウイルス感染拡大を受け同協会では、月1回のペースで、『聖書 聖書協会共同訳』の翻訳者たちにリモートでインタビューを行い、「永遠のベストセラー 聖書に聞く―コロナ時代を生きるために」と題してシリーズ化している。すでに第1回~7回まで、7人の翻訳者のインビュー動画がアップされている。
動画1本の長さは15~30分。それぞれの翻訳者が、新しい翻訳聖書について、その魅力や特徴を述べ、さらに、世界を覆う新型感染症とともに生きる私たちに聖書が語りかけることは何かを考えていく。コロナ時代に、聖書の言葉を私たちはどのように活(い)かすことが出来るのか、実際に心の支えになっている言葉の数々をとおして迫っていく。
1月8日に2度目の緊急事態宣言が首都圏の1都3県を対象に発出され、その後、関西2府4県にも広がり、不要不急の外出や県をまたぐ移動の自粛が求められている。同協会では、室内で過ごす時間が増えている今、聖書の言葉に耳を済ませてほしいと呼びかけている。
現在公開されている動画は第1回~7回までで、出演者は以下の通り。
第1回「食べ、飲み、楽しむことよりほかに人に幸せはない」(コヘレトの言葉8:15)島先克臣氏(「聖書を読む会」総主事)、第2回「聖書とドイツ文学」(知恵の書6:12)松永美穂氏(ドイツ文学者、翻訳家、早稲田大学文学学術院教授)、第3回「聖書と日本文学」(コヘレトの言葉3:1)佐藤裕子氏(日本文学者、フェリス女学院大学文学部教授)、第4回「恐れるな、私があなたと共にいる」(イザヤ書41:10)浦野洋司氏(東京カトリック神学院講師)、第5回「来なさい 重荷を 負うもの 苦しむものは 皆 わたしのもとに」(マタイによる福音書11:28)春日いづみ氏(歌人、短歌結社「水甕」代表)、第6回「神の業がこの人に現れるためである」(ヨハネによる福音書9:1-3)石川立氏(同志社神学部教授)、第7回「いつも喜んでいなさい」(テサロニケの信徒への手紙一5:16)阿部包氏(藤女子大学人間生活学科特任教授)。
第8回「主を待ち望む者は新たな力を得る」(イザヤ書40:31)樋口進氏(夙川学院学院長・神戸教育短期大学教授)は、今後配信予定。現在、第9回、第10回も収録中。
同チャンネルでは、完成10周年を迎えた日本聖書協会「みんなの聖書・絵本シリーズ」を記念し、作画や制作に携わった人たちに、ヒット曲「異邦人」などで知られる久米小百合さんが迫る、クリスマスのスペシャル動画も公開中。