【chiyoのGOD ONLY KNOWS!】第2回 ライブハウスにて

ライブハウスというところはどんな人たちが出演する場所なんだろう?地方にいたときもライブハウスには出演していた僕でしたが、東京のライブハウスのイメージはちょっと違っていて「全国からプロを目指してギラギラしたヤツらが凌(しの)ぎを削る場所」そんな感じでした。

ライブハウスには「入り時間」というのがあって、お店の人がシャッターを開けに来る少し前くらいに、その日の出演者が店の前に集まってきます。僕は東京のミュージシャンに舐められたくない一心でその頃は頭を金髪に染め上げていました。ほかのミュージシャン達も地方から東京までツアーに来てる人や、普段はガテン系のアルバイトをしながらバンドをやってる人など、「気合」が入っているイメージ。
そんな中で、その日バックステージで話して少し仲良くなった出演者の女の子は何とも「素朴」で「フツー」なイメージでした。「君はどういう事情でこのステージに立っているの?」 そんな質問を僕は彼女に投げかけたように記憶しています。 自分自身は歯医者の大学を辞めてまで、人生を音楽にかけ、退路を断って地方から上京してきた身。だから彼女のあまりに普通なイデタチと、ナチュラルで等身大な感じがギラギラしたライブハウスに似つかわしくなく、逆に不思議に思えたのです。

きくと彼女は、とある音楽コンテストを受けたらグランプリを受賞して事務所がついて上京してきた、と言うではありませんか。さっきまで彼女の隣にいたもう1人の女性は、付き添いの友達かなんかだろうと思っていたら、なんとマネージャーだという。東京に何の当てもなく、気持ちだけで地方から出てきた僕とは身分がちがうな〜と一瞬思ったけど、彼女の飾らない素朴な人柄のお陰で友達になり、お互いこれから歌う場所を広げて行きたいという共通の思いがあったので情報交換したりしました。お父さんは牧師で自分もクリスチャンだって言っていたけど、「クリスチャンってキリシタンと同じ意味だっけ?」なんて聞き返しながら、大して気にも留めなかったような。

画像:写真AC

その日もらった彼女のデモテープを翌日家で聴いたら、歌詞がやたら空のことを歌っていたり、「あなたが私を助けてくれる」なんて歌っていて、なんだか普通のラブソングとはちょっと違う感じを覚えつつも、聴いてるうちにお気に入りの曲も出来たりして、しばらく繰り返しその6曲入りのカセットテープを聴いていました。

プロを目指すミュージシャンの日常は、ライブが終わると普通にアルバイト生活。バイトの休憩中に道端に座ってよく彼女とショートメールで情報交換するようになり、 そのうち僕が歌っていた自由が丘の居酒屋に友達と来てくれたり、その友達づたいの別の友達も含めてみんなでお花見に行ったりする間柄になっていきました。 また、ライブハウスのチケットを売るために彼女は上京後、早々にストリートライブにもチャレンジしていて、僕も東京という大都会に内心ビビりながらも、女の子に負けておれん、という気持ちで盛んにストリートライブをするようになっていきました。

画像:写真AC

同じ夢を追いかける特別な仲間意識が芽生え、やがて彼女の存在を、乾ききった自分の魂が求めていたオアシスのように感じ始め、 荒(すさ)みきった生活の中で「彼女と付き合わないとお前は滅びるぞ」という心の声がきこえたような気がして・・・。導かれるように彼女との個人的なお付き合いをスタートさせたのでした。お互い普段は自分の音楽とアルバイトで忙しいということもあり、デートは専ら日曜日。ところが、日曜日の午前中からお昼すぎまでは教会の礼拝にいくので、デートはそのあとだと彼女は言う。 それならばと、期せずして僕も一緒に礼拝に参加してみることに。

まさか自分の人生でキリスト教会の門をくぐる日がくるなんて・・・
人生はまさにGOD ONLY KNOWS!
この続きはまた次回のコラムで。

☆chiyo☆

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