「聖書とビジネス」のつながりを実践的に学ぶ「聖書を土台としたビジネス展開を考える会議2025」(株式会社ライフワークス主催)が7月19日、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で開催され、会場に120人、オンラインで60人の計180人が参加した。この会議は、東京基督教大学前学長の山口陽一氏が執筆した『近代日本のクリスチャン経営者たち』の出版記念会を機に昨年から始まり、今回で2回目。
はじめに靴下やインナーの販売で知られる株式会社チュチュアンナ創業者の上田利昭氏が、「聖書に学ぶ経営と成功の原則――試練を通して道は開かれる」と題して基調講演。自らの信仰と経営の歩みを振り返った上田氏は、大切にしてきた三つの柱として「経営理念」「祈り」「挑戦」を挙げ、とりわけ「誰のために事業をするか」を模索した結果、「従業員の物心両面の幸せを追求すること」を会社の理念に掲げてきたと紹介した。
後半のパネルディスカッションでは、株式会社ライフワークス代表の野田和裕氏による司会のもと、上田氏、山口氏のほか、沢田富美子氏(不動産投資家)、万代栄嗣氏(松山福音センター主任牧師)が加わり、「聖書を土台にビジネス成長を実現する方法とは?」をテーマに語り合った。前回同様、クリスチャンがビジネスでお金をもうけることの是非をめぐって意見が交わされ、神から託された富を「良き管理者」として運用する重要性について改めて確認した。
会場内には15の企業・団体がブースも出展。信仰をもちながらビジネスに携わる実業家らが、それぞれの取り組みやミッションを共有し合った。