チャイルド・ファンド・ジャパン(東京都杉並区、事務局長:武田勝彦)による「おうちのGoods が世界のGoodに!キャンペーン2025――物品寄付で途上国の子どもを支援しよう」が、12月よりスタートした。年賀状じまいが進む中、書き損じハガキや切手の寄付が大幅に減少し、子どもたちへの支援に影響がおよぶ今、あらためてハガキ、切手の寄付をお願いするとともに、古本、DVD、ゲームなどの物品の寄付も呼びかけている。
開発途上国の子ども支援を行うチャイルド・ファンド・ジャパンは、書き損じた年賀状などの、ハガキ・切手の寄付の回収キャンペーンを長年行ってきた。ハガキ・切手の寄付は、団体が行う事務手続き(領収書の郵送費など)に活用され、節約できた経費を途上国の子どものための支援にあてている。しかし、昨今の年賀状じまいのトレンドにより、寄付額は86%減少し、金額ベースで790万円減となっている状況だ。これは、ネパールの貧困地域で暮らす子どもたちへの学用品セット(ノートや筆記具などのセット)7,900人分の金額に相当する。
こうした状況を受けチャイルド・ファンド・ジャパンは、郵送物のデジタルへの移行、安価な配送サービスへの切り替えなどを進めてはいるが、ハガキ・切手寄付の減少に加え、郵便料金の大幅値上げ、ハガキの交換手数料の値上げも重なる中、事業運営にも影響が出てきている。今回のキャンペーンでは、ハガキ・切手寄付の深刻な減少を乗り越えたいという願いも込められている。
年末年始は年賀状作成や大掃除で、書き損じのハガキや切手が出やすい時期。また、年賀状じまいでハガキや切手が家にない方も参加できるよう、古本、DVD、ゲームなどの寄付も受け付けている。チャイルド・ファンド・ジャパンは、「モノを捨てるのは抵抗を覚えるかもしれませんが、物品寄付であれば罪悪感なくモノを手放せ、環境にもよいサステナブルな取り組み。年末年始、身近なモノでSDGsに協力し、貧困地域の子どもたちを支援してくほしい」と力を込める。

キャンペーン期間は、2026年2月28日まで。期間外でも物品の寄付自体は受け付けているので、ぜひ送ってほしいと話す。送付方法、キャンペーンの詳細はチャイルド・ファンド・ジャパンのウェブサイトで。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975 年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動を行う国際協力 NGO。フィリピン、ネパール、スリランカを中心に、スポンサーシップ・プログラム(現地の子どもとの手紙のやりとりなどで成長を見守りながら支援するプログラム)などを通して、子どもたちを支援し続けている。2025 年、50 周年を迎えた。
