日本カトリック正義と平和協議会は9月17日から25日まで、1966年の殺人事件で死刑判決を受けながら、2014年に釈放された袴田巌さんの再審判決が9月26日に下されることを受け、同協議会の死刑廃止を求める部会の企画により、「パウロ袴田巌さんの無罪判決を待つカトリック祈りの9日間」(ノベナ、9日間の祈祷)を行った。
判決前日までの9日間、毎晩9時から約10分間、巌さん本人や姉の秀子さん、「袴田事件弁護団・支援者」「犯罪被害者・遺族」「執行された死刑囚」「執行を待つ死刑囚」「冤罪に苦しむ人」のため、また「死刑廃止」のために祈りを合わせることが呼びかけられた。
期間中は、正午にその日の祈りの言葉が同協議会ホームページの特設サイトやSNSで発信されたほか、初日の17日と最終日の25日にはオンラインによる集いが催された。
全日とも共通で祈られた「結びの祈り(聖パウロのとりなしを願って) 」は以下の通り。「聖パウロよ、キリストの使徒とされたあなたは、迫害と投獄を幾度も受けながらも、信仰と希望を失うことなく、かえって福音を力強く証ししました。ローマで処刑された殉教者聖パウロの取り次ぎによって、神に祈ります。無罪を求めて闘い続ける私たちの兄弟、パウロ袴田巌さんを力づけ、真の解放と自由を与えてください。そしてまた、死刑廃止のために働く私たちの取り組みを力強く支えてください。アーメン」