結婚のための学びは必要? 山元 眞 【教会では聞けない?ぶっちゃけQ&A】

Q.結婚するための準備として、どのような学びが必要ですか。信仰と愛さえあれば学びは不要ですか?(20代・女性)

教会で挙式をする場合、「結婚講座」や「結婚セミナー」と呼ばれる準備講座に参加するようになっています。教会での挙式の条件のようになっているので、はじめは仕方ない……という気持ちで参加される方もおられるようですが、参加してみると「よかった」という感想を持たれます。

教会では式の中で次のような誓いの言葉をいいます。「わたしたちは夫婦として、順境にあっても逆境にあっても、病気のときも、健康のときも、生涯互いに愛と忠実を尽くすことを誓います」。

この誓いがただの言葉だけにならないように、準備講座では「愛と忠実」について共に考える時間を持ちます。

それぞれの教会で講座の内容やスケジュールは異なりますが、どの教会でも目的は「愛の誓い」を準備することでしょう。

信仰も愛も一生を通じて求め、完成に近づいていくもので、最初から持っているものではないでしょう。結婚式は本当の信仰、本当の愛へのスタートだと考えます。それまで「1人」の人生が、これからは「2人」のそして、家族の人生を共に歩んでいくことになります。これから先、どんなことが起こるのか、誰も知りません。しかし、本当の愛、本当の信仰に近づくためには、愛と忠実を尽くすことが、絶対条件になります。そのために「誓い」という強い約束、もしくは契約によって結婚生活を始めることが必要でしょう。2人共通の「出発点」をもってはじめてこれからのさまざまな困難を乗り越えていくことができるのです。常に戻ることのできる「出発点」があって初めて先に進む一歩を重ねていくことができるのです。

他に準備として、共通の価値観を持つことの大切さや人生の目的、命の尊さなどを学び、一緒に考える時間をもちます。

教会では式そのものの準備よりも、式までの過程を大切にしています。

やまもと・まこと 1953年福岡県生まれ。80年、カトリック司祭となる。81~85年、ローマ在住(教会法研究)。福岡教区事務局長、福岡カトリック神学院院長などを経て、カトリック西新教会主任司祭、西新カトリック幼稚園園長。2019年、来日したフランシスコ教皇に「カトリック新聞」記者として同行した。

【既刊】『教会では聞けない 「21世紀」信仰問答Ⅲ ―迷えるココロ編』 上林順一郎監修

関連記事

この記事もおすすめ