8月6~15日の「日本カトリック平和旬間」に合わせ、日本カトリック司教協議会の菊地功会長=写真=が7月7日、「人間のいのちの尊厳を守るものは」と題する会長談話を発表した。
菊地会長はこの中で、「いのちの尊厳に対する脅威と危機」「ウクライナ戦争」「在留資格のない子どもたちへの人道的配慮」「排除をなくす連帯の必要性」「キリストの平和をわたしたちに」という5項目を挙げた。世界が暴力によって平和を獲得することを肯定する感情に押し流され、異なるものを排除することで安心を得ようとする社会の傾向も強まる中で、人間の尊厳は、神への畏敬の念のうちに、互いに謙遜に耳を傾け合い、支え合う連帯によってのみ守られるものだと強調。思いやりと支え合いによる連帯が実現する社会を目指し、平和の実現のために働き続けていくよう呼び掛けた。