今日12月21日は、「アメイジング・グレイス」の作詩をした英国の牧師ジョン・ニュートン(1725~1807年)の召天日です。
ニュートンは18世紀の奴隷貿易に従事していましたが、奴隷船に乗っていた22歳の時に嵐にあい、神に祈ったといいます。そのとき奇跡的に命が助かったことを契機に、これまでの行いを悔い改め、ジョン・ウェスレーらと接する中で、30代から英国国教会の牧師としての道を歩み始めます。
その時の気持ちをダビデの悔い改めの祈り(歴代上17章)に重ねて歌詞にしたのが「アメイジング・グレイス」です。罪深い自分を救ってくださった神への感謝と、今の自分があることの驚きと喜びに満ちたこの歌は、のちに世界中の教会で歌われる賛美歌になりました(日本の代表的な賛美歌集では『讃美歌21』451番、『讃美歌第二編』167番、『教会福音讃美歌』304番、『新聖歌』233番、『聖歌』229番など)。
後年、奴隷貿易反対運動にも関わり、英国国会法で奴隷貿易の廃止が決定された年に召天。82歳でした。