イエスとはだれか
1月7日 イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。 マタイ7章28節(参考聖書箇所同書7章28〜29節)
人々はイエスの話を聴いて、とても素晴らしいお話しでしたとも、立派なお話しでよく分かりましたとも言っていないのです。人々は、ひたすら驚いたのです。今まで聞いたことのないことを耳にした人々の反応が伺えます。神の言葉とは、そのような反応を人々に起こすのだということであります。神の言葉が語られるところでは、人々の心も揺さぶられ、騒ぎ立つ、その様を人々の反応に見る思いがします。もともと神の言葉は人間にとって異質であるばかりか、むしろ受け入れ難いものです。立派な教えです、有り難いことですと歓迎して受け入れられる類いの心地よいものをもっていません。「そんなことは聞いたことがありません」というのが正直なわたしたちの反応ではありませんか。もし神の言葉を聞いて、よく分かりましたというほどのものであれば、人間の言葉の範疇にとどまるでしょう。神の言葉は、人間の理解を越えるのを当然とすると言わねばなりません。その意味では、聞いて驚くのが自然の反応であります。驚かなければ、逆に神の言葉ではありません。