「Party in the Park」と銘打った伝道活動(7MEDIA主催)が5月26日午後、東京・代々木公園で行われた。ライブ音楽やフラダンス、ヒップホップダンス、フラッシュモブなどを行い、それに興味をもった人と交わり、共に祈り、小冊子を配るというもの。
5月最後の土曜日は、世界中のクリスチャンが皆、外に出て伝道をする日、「グローバル・アウトリーチ・デー」(G.O.D)。ドイツの宣教団体「ノー・リミット」代表のワーナー・ナッチガル氏を中心に、2012年から始まった。世界福音同盟(WEA)や日本福音同盟(JEA)、キャンパスクルセード、高校生聖書伝道協会(hi-b.a.)などの協力を得て、100カ国以上で行われている。
この日集まったのは、米国、カナダ、韓国、オーストラリアなどからの訪問チームと、日本人クリスチャン約70人。その多くが20代、30代で、自由に楽しみながら自己を表現していたのが印象的だった。訪問チームの若者はさまざまな教派に属し、信仰的なバックグラウンドも人種も違うが、今回、日本への宣教旅行のために初めて集まった。
多くの親子連れやカップルなどが思い思いに過ごす穏やかな天気の休日。「パーティー」は、ギターに合わせて賛美をささげながら公園内を練り歩くことから始まった。さまざまな人種が歌う聞きなれない歌に、公園内の人々の視線が集まる。
カナダからの参加者は次のように話してくれた。「このような機会はめったにありません。日本に来て、この活動に関われるのは、とても感謝なことです。現代の若者は、オンラインでの交流を好み、リアルに会って話すことを嫌います。ネットに1日何時間も接続して過ごすのに、日曜に教会に来ても、そこで過ごすのはほんの数時間。教会を出た途端、またオンラインの世界に戻っていきます。教会は、オンライン伝道にも力を入れるべきですが、そのあとのケアは、リアルに会うことで真の伝道ができるのでは」
彼らを遠巻きに見ていた人々も、一様に笑みを浮かべている。シャボン玉に走り寄ったり、「もっと大きなシャボン玉を作って!」とねだったりする子も興味津々の様子だ。近寄ってきた人々には小冊子を渡し、彼らが立ち去った後、神様の導きと祝福があるようにと祈った。
今回、初めて来日した在米韓国人のジャスティンさんは、日本の印象を次のように語る。
「私は日本で宣教師になりたいと思っています。現在、日本語を勉強していますが、まだ上手に話せません。しかし、韓国語と日本語はとてもよく似ているので、勉強すれば話せるようになるのではと期待しています。日本に福音を伝える使命が私たち韓国人にはあると感じています。さまざまな歴史を乗り越えて、共に福音を伝える者となるよう祈っています」
若者の教会離れについてどう感じるかと尋ねると、「新来会者や興味本位で来た人に対して、彼らが持つ疑問や悩みに明確な答えを持っていなければなりません。もしかしたら、彼らは二度と訪れないかも。そのチャンスを逃してはいけないのではないでしょうか」
パーティーは18時頃まで続き、公園を訪れた多くの人々と触れ合った。