英国でコロナ禍の犠牲者追悼「内省の日」 〝教会は悲しみを乗り越えるために重要な役割果たせる〟

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コロナ禍追悼委員会の勧告を受け、英国で毎年恒例の「内省の日」が発表された。パンデミック中に失われた命は、今年から3月の第一日曜日に追悼される。教会も参加し、その一翼を担うことが奨励されている。

キリスト教死別チャリティー団体「At A Loss」は、悲しみに対処する人々に資料やサポートを提供し、喪失に適応するために必要な段階を案内している。CEOのイヴォンヌ・トゥロク牧師は、ロックダウン中に失われた命が、「適切に」悲しむことが非常に困難であった理由を「プレミア・クリスチャン・ニュース」に語った。

「パンデミックに見舞われた人々は、悲しみを乗り越えるのが非常に難しい状況に置かれています。なぜなら、人々は葬式の機会を持つまたは愛する人々にさよならを言うことができただろう時にする余裕がなかったから」

もはやこの世にいない愛する人を偲ぶという意図を持って集うことは、とても助けになると彼女は言う。

「それは、人々が受け入れのポイントに到達するのに役立ちます。 悲しみは時間に比例してただ減退していくようなものではありません……しかし、受け入れることは悲しみの旅の本当に重要な部分です。なぜなら悲しみの旅路はそれらの受け入れにアクセスすることを可能にするからです」

イギリス文化における死への不快感は、「ほとんどイギリス独特のもの」だとトゥロク氏は言う。 彼女の見解によれば、それは二つの世界大戦に由来するもので、紛争が続き、多くの死者が出る中で、多くのコミュニティや生存者は、その感情を処理するよりも、むしろ葬り去ることを選んだのだという。

「At A Loss」は最近、7週間の「死別コース」を開発し、オンラインで受講できるようにし、現在300の教会で運用されている。今年3月3日の「内省の日」は、マリー・キュリー・チャリティーが2021年に最初のロックダウン事件から1年を記念して開催した同様のイベントに続くもの。

「内省の日」のイベントは、パンデミック中に亡くなったすべての人々を追悼するために企画されたものだが、イヴォンヌ氏によれば、喪失について考える時間を持ちたい人なら誰でも利用できるものだという。 委員会は、このイベントが毎年、追悼の日曜日(Remembrance Sunday)と同様の方法で開催されることを推奨している。

政府は、費用、宣伝、当日のコミュニティ・イベントに50万ポンド以上(約1億円)を提供し、正午には1分間の黙祷が捧げられる。委員会のその他の勧告には、パンデミックにおける人々の経験について学童に教えること、英国中の緑地を追悼の場所と認定することなどが含まれている。

この日を追悼する方法については、dayofreflection.org.ukを参照のこと。

(翻訳協力=中山信之)

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