原田博行さんがライブ「あの日から夢中!」 喉を奪われても、腕を奪われても、命があったら生きていかなきゃ

 シンガーソングライターの原田博行さんは11月18日、KBSホール(京都市上京区)で、ラジオ生放送&Live「あの日から夢中!ハラダイス版ハンケイ500m」を開催する。番組公開生放送の前にフォークシンガーの中川五郎さんと豊田勇造さんをゲストに迎え、3人の弾き語りライブが行われる。会場にはマルシェも出店。サウンドロゴクリエーターとしての顔も持つ原田さんだが、作曲を担当したグリコ・カフェオレのCMソング「カフェオーレのうた」は誰もが一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。マルシェタイムには、原田さんが今回のスポンサーに贈った50曲ほどのサウンドロゴが会場を盛り上げる。KBSホールを使ったオリジナリティーあふれるイベントが、注目を集めている。

原田さんは、牧師家庭のクリスチャンホームに生まれた。中学生で音楽の魅力に出会い「あの日から夢中」な日々を過ごしている。受洗を決意したのは24歳。大学を卒業し音楽の世界で生きていく道を探し、悩んでいた時だった。それまで、牧師である父の背中を見て育った原田さんだが、音楽の世界に進むにしても「内的な衝動だけではなく、外的な神からの召命感がないとダメではないか」という悩みの渦中にあったという。救いを求めて信仰を受け入れる決意はしたものの、「もしかすると神様に音楽を奪われるかもしれない」。そんな不安を抱えていた。

受洗した翌日の経験を「クリスチャンになってギターが下手になるわけでも上手くなるわけでもなかった。不思議とミュージシャンになることは許されたような気持ちになった」と振り返る。「自分の人生についてうかがいを立てられる創造者の存在は、ただ盲目的に音楽に夢中になるのではない、ある種の冷静さを僕に与えてくれた」と語る。

「自分の喉を奪われても、腕を奪われても、命があったら生きていかなきゃいけない。奪われてしまう可能性がある時点で音楽は相対的なものだろう。それに対して、生きるための本当の目的を提示するキリスト教は絶対的なものといえる」

ミュージシャンとしては珍しい価値観を持ちつつ、それでも「夢中」で音楽を続けてきた原田さん。「自分の音楽の中に信仰における絶対性が表現される時、希望の光を放つ力が生まれるのではないか」。ソングライターとしてもキリスト者としても、「そういう輝きを届けたい」と夢を膨らませる。

「『神の国』は死後の世界ではなく、生きている中で感じるもの」と原田さん。永遠を感じる瞬間や神の存在への予感が、この日のライブでもきっと感じられることだろう。キリスト者としての使命と、ミュージシャンとして情熱を併せ持つ原田さんが織りなす歌声と音色を味わえる実存的なライブとラジオの公開生放送を会場で味わいたい。(本紙・後宮 嗣)

 

原田博行
 はらだ・ひろゆき シンガーソングライター、サウンドロゴクリエーター、同志社高等学校キリスト教学嘱託講師。単立京都みぎわキリスト教会員。同志社大学神学部卒業後、単立京都みぎわキリスト教会で受洗。27歳から同高校嘱託講師。KBS京都ラジオ(毎週土曜日17時~)「サウンド版ハンケイ500m」のパーソナリティを務める。https://www.haradise.net/

 






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