統一協会が問題視された1980年代当初から、キリスト教の伝道の傍ら、家族の要請を受けて信者の脱会・救出活動に奔走する牧師たちが教派を超えて存在していた。
今年(一九八八年)十月三十日、韓国・京畿道竜仁郡で、約六千五百組に及ぶ統一協会の集団結婚式が行われ、日本から約一万人の男女が参加した。このように、親子の縁を断ち、家出し、統一協会に入信する若者は後を断たないが、今回は京都で統一協会員への説得活動を続けている船田武雄牧師(イエス・キリスト教団京都聖徒教会)を訪ね、その活動の様子や、一緒に生活をしている脱会者(統一協会を出て来た人たち)の声などを伺った。
脱会者と共に生活
悩む親らを見捨てられず
イエス・キリスト教団京都聖徒教会の船田武雄牧師(六〇)は、
「上からの納得が与えられたというんでしようか、
一九五八年に牧師になってから、「普通の牧師」
「子どもが統一協会に入っていて、どこにも相談に行く所がないとほうにくれた親の姿を目の前で見て、
相談場所を探して、
船田牧師が実際に行っている行動は、
子どもたちは、説得を受け入れた後も、
船田牧師は、自宅と同所の教会で、
船田牧師は、ここで彼らに社会復帰トレー二ングをしている。
脱会者たちの感想は、「文(鮮明)氏にだまされたと思ったし、(
昨年の二月の教会総会で、京都聖徒教会は統一協会との取り組みを決議している。通りに面した教会の壁にかかっているたれ幕も、
「統一協会の理屈や構造は余りにも異常。