教皇フランシスコ(85)が5月19日、教皇が設立した教育進行機関「スコラス・オクレンテス」の会合に出席した。教皇は膝と足に痛みのため、会合では終始車いすに座っていた。
「スコラス・オクレンテス」は教皇がブエノスアイレス大司教時代にアルゼンチンで設立。現在、多くの途上国を中心に世界70カ国以上に拡大している。
ローマ大学で行われた会合では、アイルランドのロックバンド「U2」のボノ(62)が教皇に「極度の貧困と戦う上で女子教育は強大な力となる。聖下(教皇)には、気候変動危機においても女性は同様に強力な役割を果たすとお考えになるかうかがいたい」と質問した。教皇は「われわれは常に、母なる大地と言うが、父なる大地とは言わない」と答えてボノと会場から笑いを誘い、「女性は男性よりも調和について心得ている」という見解を示した。ローマ発「ロイター通信」が報じた。(CJC)