教皇フランシスコ、岸田首相と会談 「核兵器のない世界の実現を」

教皇フランシスコは5月4日午前、一般謁見の前に、日本の岸田文雄首相と会談した。「バチカン・ニュース」が報じた。

バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によれば、教皇と岸田首相のおよそ25分間にわたる会談では、核兵器問題をめぐり、核兵器の使用と保有がいかに理解しがたいものであるかが話された。岸田首相は、教皇との出会いに続き、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿および外務局長ポール・リチャード・ギャラガー大司教と国務省で会見した。

国務省で行われた会談では、バチカンと日本の国交樹立80周年を背景に、両国の協力関係に満足の意が表された。また、こうした中、日本の社会のさまざまな分野におけるカトリック教会の貢献が評価された。

続いて、国際的テーマでは、特にウクライナにおける戦争をめぐり意見が交換された。ここでは対話と平和構築が急務として強調されると共に、こうした目的のために核兵器のない世界の実現が願われた。(CJC)

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