【ウクライナ侵攻】 ADRAジャパン 「祈り」――必要な支援を必要な方々へ傷ついた人々の心に癒やしを

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国境に逃れ難民となったウクライナの方々に必要な支援を案内、提供するアドラのスタッフ(ルーマニア・ウクライナとの国境付近、2022年2月26日)

連載「ひとつの命から世界を変える」より

2月24日に戦争が始まってしまったウクライナの状況には、皆さまも心を痛めていらっしゃると思います。特に、3月11日という日本人にとって忘れられない日である今日、自然災害ではない形で人々の心の平穏や安心な生活が奪われてしまっていることに、深い悲しみややるせなさ、無力感を覚える方も少なくないのではないかと思います。

このような状況の中、世界がウクライナの方々への緊急人道支援のために動き始めています。日本でも多くの方がウクライナ大使館や支援団体に寄付をしておられ、アドラ・ジャパンにも約3万人の方から「少しではありますが、今自分にできることを」「ウクライナの子どもたちを助けてください」「一刻も早く平穏な日常が戻りますように」などの想いとともに5800万円以上のご支援が寄せられています(3月2日現在)。アドラは、皆さまからのご支援のもと、ウクライナ国内で支援を開始しており、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、スロベニア、ルーマニアなどの周辺国においても、難民となった方々に水や食糧、衛生用品、衣服を支援しているほか、一時滞在センターやホームステイ先への移動手段も提供しています。

11年前の日本も、震災後の一番たいへんな時期に世界中から支援を受け取りました。その支援規模は金額にして6000億円以上といわれています。経済的に豊かな国からだけではなく、いつもは国外からの支援を受けているネパールやフィリピンなど、途上国からの支援も多く含まれていました。ウクライナからは、震災直後の3月17日に毛布約2000枚、その後放射線サーベイメーター1000個、個人線量計1000個、ならびに防護マスク、ヨウ素吸着缶1000セットという温かい支援を受け取っています。

ウクライナは今、困難の中にあります。街が破壊されて生活の基盤を失っただけでなく、心に大きな傷を負った方がたくさんいらっしゃいます。日本も、国際社会からの温かい支援のもと、戦後の復興期、そして震災を乗り越えてきました。マタイによる福音書18章19~20節には、「また、よく言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を合わせるなら、天におられる私の父はそれをかなえてくださる」とあります。今、必要な支援が必要な方々へ届けられ、また傷ついた人々の心に癒やしが訪れるように、皆さまと心をひとつにして祈りたいと思います。

*ウクライナの方々への支援の輪に参加するには→(https://bit.ly/35nXnUj)。

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