株式会社クリスチャントゥデイ(矢田喬大代表取締役社長)が、「事実無根」のブログ記事を拡散し、社会的評価を著しく低下させたとして、「クリスチャン新聞」顧問の根田祥一氏(異端・カルト110番編集顧問)を訴えた裁判で2月28日、第1回の口頭弁論が行われた。
原告のクリスチャントゥデイは、匿名の元信者らによって開設されたブログ「ダビデ牧師と共同体を考える会」の投稿記事を、競業先である「クリスチャン新聞」の根田氏が2019年3月から8月にかけてSNSなどで拡散し、「キリスト教メディアとしての社会的信用を損なうという甚大な被害を受けた」として、110万円の損害賠償を求めている。
被告側は同日、代理人弁護士を通じて反論する答弁書を提出。
2004年以来、クリスチャントゥデイおよびダビデ張こと張在亨(ジャン・ジェヒョン)氏の異端疑惑について追及してきた根田氏は、「これまでクリスチャントゥデイの記事上で幾度となく『異端捏造の黒幕』などの誹謗中傷を受けてきたが、事実に基づく正当な言論による反論・批判以外、訴訟などの対抗手段には訴えてこなかった。しかし、このたび先方から不当な訴訟が提起されたことに対しては、法廷において真実を明らかにし、これまでクリスチャントゥデイ側からの提訴・告訴などの威嚇により、事実の証言を封じられてきた人々の名誉も回復されることを目指す」と反論し、法廷で正面から争う構えを見せている。