国も人も、和解交渉で無理難題をふっかけてはいけません。【聖書からよもやま話156】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
今日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
今日から3月、春の足音が聞こえてくる時期ですが、
世界情勢はなんだか「春」とはとても言えないようなことになってしまいました。
とても残念なことです。一日も早く「春」がくることを望みます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章を読んで、僕の心に浮かんだ事柄を、ざっくばらんに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧訳聖書、  サムエル記第一の11章です。それではよろしくどうぞ。

◆サムエル記第一 11章2節

アンモン人ナハシュは彼らに言った。「次の条件でおまえたちと契約を結ぼう。おまえたち皆の者の右の目をえぐり取ることだ。それをもってイスラエル全体に恥辱を負わせよう」
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

ヤベシュという町に、アンモン人の王ナハシュが攻めてきました。「アンモン人に勝つなんて無理!」と判断したヤベシュの人たちはナハシュに降伏を申し出ました。するとナハシュは降伏の条件として「民全員の右目をえぐり取れ」という、あまりにも残酷な無理難題を吹っかけました。「この条件を飲まなければ皆殺しにする」ということです。あまりに苛烈な条件です。

ヤベシュの人たちは嘆きました。するとその嘆きを聞いたサウルが怒り、立ち上がり、アンモン人を打ち破ってしまいました。無理難題さえ吹っ掛けなければ、ナハシュは犠牲を払わずにヤベシュの町を自分のものにすることができたのに、勝ち誇って無理難題を吹っかけたばかりに、多大な犠牲を払った上に何も得られないという最悪な結果を招いてしまいました。
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このナハシュのような人って、世の中には実は少なくありません。謝罪をしている相手に対して無理難題をふっかけてしまうようなタイプの人、いわゆるモンスタークレーマーのような人もその一例かと思います。「謝るなら誠意を見せろ!」と法外なお金や、ときには「土下座しろ」なんてことを言ったりして自分の立場や評判を悪くしてしまうような人です。

国同士の外交の世界でも似たタイプの人は見受けられます。相手の国に無理難題をふっかけて「従わないなら核兵器で焼け野原にするぞ!」と脅すような人です。今、まさに現在進行形でそのような外交を行なっている国があることはとても残念なことですが、それがもたらす結果は滅びや敗北であると聖書は教えていますから、ぜひその態度についてご再考いただきたいものと思います。

国同士でも、人同士でも、和平や和解を求めている相手に無理難題を吹っかけてはいけません。相手にとって実現可能であり、かつ妥当な和解策を提案することがまず大切なのだと思います。

世界に和解と平和が一日も早く、そして長くもたらされますように。

また明日。
主にありて。
MAROでした。

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