薬師丸ひろ子 教会で40周年記念コンサートを開催、賛美歌「うるわしの白百合」も選曲

女優・薬師丸ひろ子さんの歌手活動40周年を記念したWOWOWオリジナルコンサートが、キリスト品川教会のグローリア・チャペル(品川区)で無観客開催され、11月21日午後7時半からWOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで独占放送・配信される。

コロナ禍の影響で約2年ぶりの開催となったコンサートは、薬師丸さんの「歌を届けたい」という思いから実現した。NHKの朝の連続テレビ小説「エール」では、空襲で焼け野原となったガレキの中で、哀しみの表情を浮かべて賛美歌を独唱する姿に、SNSで「美しい歌声に感動」、「涙が止まらない」など感想が寄せられ大きな話題となった。今回、記念コンサートの会場に教会を選んだことについて、次のように話している。

「教会で歌ってみたいと思ったのは、NHKの朝の連続テレビ小説『エール』で私が演じた光子が焼け野原で賛美歌を歌うシーンがあったことも影響していたのかなと思います。それは今回のコンサートでも歌った『うるわしの白百合』、学生時代に礼拝の授業で歌った賛美歌の一つだったんです。とても好きな曲でしたし、今回は教会ということで、ぜひ歌ってみたいと選びました」

薬師丸さんがが通っていた玉川大学は、クリスチャンの日本の教育学者、小原國芳氏(1887~1977年)によって設立された玉川学園が経営主体。「全人教育」を教育理念とし、12の教育信条の中には、「目指すべきところは『地の塩、世の光』となる、独立独行の開拓者的実践力を持つ人材の養成」といったマタイによる福音書5章13,14節を引用した文言も含まれる。構内には礼拝堂も設置され、大学では1年次生全員が「礼拝」と「宗教講義」を教育の一環と受講している。

また、薬師丸さんはNHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)にも出演し、その中で歌った「潮騒のメモリー」も大ヒットした。役作りのために東日本大震災の被災現場を訪れ、その経験から「潮騒のメモリー」を犠牲者追悼の賛美歌のようにと考え、メロディーとテンポを変えて歌うことを提案していたという。

今回のコンサートは、「セーラー服と機関銃」「Woman “Wの悲劇”より」などの代表曲に加え、自身が作詞を手掛けた「アナタノコトバ」なども盛り込まれている。薬師丸さんは、自分が今感じ、思っている「言葉」を届けられる歌詞の曲を選んだと話し、新しい歌は、メッセージとして受け止めてもらえればと語っている。

コンサートは放送終了後1カ月間、WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信される。

 






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