聖書事業功労者賞は宮原守男氏、日本福音功労賞は吉持章、藤井圭子、星野富弘の3氏

 

第29回「聖書事業功労者賞」表彰式(主催:日本聖書協会)が6日、日本基督教団・銀座教会(東京都中央区)での日本聖書協会クリスマス礼拝の中で行われた。虎ノ門法律事務所代表(弁護士)で教文館会長の宮原守男(みやはら・もりお)氏(90)が受賞した。

宮原守男氏=6日、日本基督教団・銀座教会(東京都中央区)で

聖書事業功労者賞は1990年の第1回以来、聖書普及に大きな貢献をした企業や団体、個人に贈られている。宮原氏は20年にわたって、日本聖書協会が直面する法的事案について相談に乗り、数々の諸問題にアドバイスをしてきた。また、教文館と日本聖書協会が共に銀座の地でキリスト教文書活動を推し進めるにあたり、支援してきたことが受賞理由だ。

宮原氏は1928年、福岡県生まれ。52年、東京大学法学部法律学科を卒業し、54年、弁護士となる(司法修習第6期)。67年、警察大学校特捜研および本科講師。後に関東管区警察学校講師(93年まで)。74年、最高裁判所司法研修所刑事弁護教官(任期3年間)。87年、平和学園理事長(2001年まで)。89年、教文館代表取締役会長(現職)。93年、明治学院の理事・評議員(2005年まで)。99年、科学技術庁の原子力損害調査研究会会長代理となり、東海村のJCO臨界事故の損害賠償基準策定。2000年、山梨英和学院理事長(03年まで)。02年、東京女子大学理事(05年まで)。ロッキード事件(丸紅ルート)の主任弁護人など、これまで数多くの刑・民事事件において弁護人を務めてきた。

11月5日には、日本福音振興会(泉田昭会長)主催の第24回「日本福音功労賞」顕彰式がお茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で開かれ、吉持章(よしもち・あきら、82)、藤井圭子(ふじい・けいこ、81、日本キリスト伝道会エバンジェリスト)、星野富弘(ほしの・とみひろ、72)の3氏が顕彰された。

吉持氏は1936年、愛知県生まれ。59年、日本クリスチャン・カレッジ(現・東京基督教大学)卒業後、日本同盟基督教団・愛宕山教会(愛知県岡崎市)、浜松中沢教会(静岡県浜松市)を経て、75年、大阪茨木聖書教会(大阪府茨木市)の牧師として赴任。87年、東京キリスト教学園の理事長・学園長となり、89年、平和台恵教会(千葉県流山市)を開拓。96年、日本同盟基督教団の理事長、98年、日本福音同盟(JEA)の理事長、2003年、いのちのことば社の理事長に選任された。2011年、館山教会(千葉県館山市)へ転任し、16年に退職。現在、東京基督教学園名誉理事長、日本同盟基督教団顧問。

藤井氏は1936年、広島県生まれ。61年、広島大学医学部を卒業し、小児科医に。尼僧を経験した後、回心。85年、日本キリスト伝道会エバンジェリストに任命される。

星野氏は1946年、群馬県生まれ。70年、群馬大学卒業後、中学校の体育教師になるが、クラブ活動指導中の事故で頸髄損傷し、首から下の自由を失う。74年に病床洗礼を受けるとともに、口に筆をくわえて絵や文章を描き始め、やがて著名な詩画作家に。全国各地で「花の詩画展」を開催し、91年、群馬県みどり市に富弘美術館が開館した。

日本福音功労賞設立の経緯は次のとおり。90年、日本武道館における大伝道集会で約1000万円の余剰金が発生し、講師の本田弘慈に贈呈したところ、「福音宣教のために労した方々を表彰するために使ってほしい」と申し出があり、日本福音振興会が設立された。翌年から、日本の福音派において福音宣教に貢献した人物に日本福音功労賞が贈られることになり、第1回目は小島伊助、宇崎竹三郎、森山諭、鈴木留蔵の4氏が受賞した。

ほかに、1964年から続いている主流派の「キリスト教功労者」(主催:日本キリスト教文化協会)があり、第49回キリスト教功労者顕彰式が10月22日、教文館ウェンライトホール(東京都中央区)で行われた。今年は、建築家の稲冨昭(いなどみ・あきら、91)、名古屋大学医学部名誉教授の戸田安士(とだ・やすし、87)、キリスト教保育連盟名誉理事の長山篤子(ながやま・あつこ、80)の3氏が顕彰された。

 






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