旧統一協会を排除するだけで終わってはいけません【聖書からよもやま話269】

主の御名をあがめます。

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は旧約聖書、列王記第二の10章です。よろしくどうぞ。

 

列王記第二 10章

ただしエフーは、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪、すなわち、ベテルとダンにあった金の子牛に仕えることから離れようとはしなかった。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

エフーはイスラエルから異教であったバアル神への信仰を徹底的に排除しました。そのやり方や程度をみると「やりすぎ・・・しかも手段選ばなすぎ・・・」と、ちょっと引いてしまうほどです。しかし彼は、自分が持っていた「金の子牛を拝む」という異教的な習慣をやめることはしませんでした。

人間、人の罪や間違いを指摘したり弾劾することはできても、自分の罪をやめることは難しいものです。テレビやネットで、政治家や有名人の悪いことを批判したり攻撃したりすることはしても、自分もまた罪人なのであるということを忘れがちです。人の罪は徹底的に排除しようとしても、自分の罪については見てみないふりをしがちです。それが今も昔も人間の隠さぬ姿なのでしょうね。
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家庭連合、いわゆる旧統一協会はたしかに許しがたい行為を多々行なっています。しかし、彼らを世の中やキリスト教会から徹底的に排除するだけですべての問題が解決するわけではありません。彼らの罪を指摘し、弾劾することも大切ですが、それよりも大切なことは自分たちもまた罪人であり、自分たちもまた罪を犯す存在なのであるということを自覚し、改めて身を律することかと思います。その視点なしに彼らを排除しても、結局はいずれまた第二・第三の家庭連合を生み出してしまうことになるのかと思います。

どんな問題も、問題を排除すればそれで終わりということにはなりません。自分たちの中にも、問題を起こす火種は燻っているのだということを忘れてはいけません。エフーはバアルという大きな火事は消化しましたが、子牛という自分の中にある火種については何の対処もしませんでした。その火種はいつまた大きな火事を起こしてもおかしくないんです。消防士が徹底した消火活動や防災活動を行なった後で、自分の吸ったタバコの火は不始末なままだったみたいなものです。

旧統一協会問題はけっして「私たちは一切関係ありません」という対岸の火事ではないんです。これを自分たちの在り方を改めて見直す機会としなくてはならないと思います。

それではまた明日。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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