三浦綾子原作・映画『塩狩峠』『海嶺』プレミアム試写会開催 HDリマスター化でよみがえる「神の愛」

デジタルHDリマスター化で鮮やかな映像によみがえった三浦綾子原作の2本の映画『塩狩峠』(1973年製作、監督:中村登)と『海嶺』(1983年製作、監督:貞永方久)のプレミアム試写会(ライフ・クリエイション主催)が、11月25日、中野ZERO小ホール(東京都中野区)で開催された。600人を超える事前申込みがあり、当日は延べ800人もの人が鑑賞した。

『海嶺』の上映を待つ来場者。HDリマスター化プロジェクト実行責任者の原島真由美氏が試写会の司会進行を務めた。=11月25日、中野ZERO小ホール(東京都中野区)で。

三浦綾子生誕100年周年を迎え、いのちのことば社(東京都中野区、代表:岩本信一)では、映画『塩狩峠』『海嶺』の2作品を鮮明な映像でよみがえらせるHDリマスター化プロジェクトを4月に立ち上げ、その資金を集めるためクラウドファンディングに初挑戦した。5月末には、目標額の600万円を大幅に超える860万円が寄せられた。その後、1作品に100時間以上かかる作業を急ピッチで進め、待望のBlu-rayディスクとDVDを完成させた。今回の試写会は、クラウドファンディング協力への感謝を込めて、HDリマスター化された両映画を見てもらおうと開かれた。

当日は、『塩狩峠』が2回、『海嶺』が1回上映され、各回の上映前にはHDリマスター化された前と後の比較映像が紹介された。『塩狩峠』は北海道、『海嶺』は大海原と海外を舞台にした両方ともスケールの大きな作品。HDリマスター化されたことで、セピアがかった画面はクリアな色彩となり、登場人物の動きも鮮明だ。また、両映画の背景となる自然の美しさが一層際立ち、見る人の心に深く残る映像に生まれ変わった。

両映画が大会場で上映されるのはおよそ35年ぶり。会場には、『塩狩峠』で主人公・永野信夫を演じた中野誠也さんも駆けつけ、そのサプライズに会場から大きな拍手がおくられた。三浦綾子の小説は数多く映画化されているが、今回HDリマスター化された両作品は、とりわけキリストの無償の愛を伝える名作として多くの人に感動を与え続けている。この日来場した人たちからも次のような感想が聞かれた。

「とても感動しました。映像もきれいで素晴らしかったです」(夫婦で来場したという70代男性)、「映画で見ると本とは違った感動が伝わってきました。来週通っている教会で『塩狩峠』の上映会を行うのですが、古いフィルムなので、今度は新しくなったもので上映会をしたいです」(埼玉県から一人で参加した60代女性)、「画像はとてもきれいで見やすかったです。テンポなど昔っぽいなと思いましたが、三浦綾子さんの世界に浸ることができました」(三浦綾子の大ファンの20代女性)、「見てよかったです。日本のキリスト教の歴史を知るためにもたくさんの人にこの映画を見てほしい」(3回の上映を全て鑑賞したという50代女性)。

いのちのことば社専務の峯島平康氏はこう話す。

これらの作品に思い入れのある人たちと共に、この記念すべきイベントを成功させることができたことを心から感謝しています。今回の試写会を皮切りに、全国各地の諸教会、集会で、この2つの作品を宣教のためにお用いくださることを心から願っています。

『塩狩峠』と『海嶺』のHDリマスター化されたBlu-rayディスクとDVDの詳細はこちらから。

 






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