主の御名をあがめます。
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◆1378年9月20日 西方教会大分裂
通常、カトリックのトップであるローマ教皇がいるのはその名の通りローマ(現在はバチカン)ですが、1378年のこの日に、ローマとは別にアヴィニヨンにもローマ教皇が立ち、教会が分裂してしまいました。日本の歴史に例えるなら国の中に二人の天皇が存在した南北朝時代に似ているかもしれません。

画像:wikicommons
両方の教皇にはそれぞれヨーロッパ諸国が支持を表明し、この分裂は宗教界のみならず、政治的・外交的な分裂も招きました。挙句に「どちらの派閥でもない新しい教皇を立てて分裂を解消しよう」という動きが失敗し、結果として三人の教皇が存在してしまうという事態にまで至りました。1415年から始まったコンスタンツ公会議によって、ようやくこの分裂時代は終わりました。
それではまた明日。
主にありて。

MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。