4月12日はイースター、ガリレオ裁判が始まった日

 

今日4月12日はイースター(復活祭)です。

「春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日で、来年2021年は4月4日と少し早くなります。

今年は春分の日(3月20日)のあとの満月が4月8日(水)で、その次の日曜日がイースターとなりました。いちばん早い年は3月22日、いちばん遅い年は4月25日にイースターが祝われます。

(写真:Lubap)

イースター・エッグは彩色・装飾されたゆでたまごで、教会で配られたり、教会学校でたまご探しをしたりします。レントの期間、肉やたまごを断ち、復活祭の日に解禁になるためです。また、殻(から)のついたたまごから新しい命が生まれることから、死と復活のシンボルともいわれます。カトリックなどではミサの中でたまごの祝福をします。

また今日4月12日は、ガリレオ・ガリレイの異端審問が始まった日でもあります。1633年のことです。

ガリレオはカトリック信者でしたが、地球は太陽のまわりを回転しているという地動説を唱えたことで、ローマ教皇庁の検邪聖省(異端審問所から改称)に出頭するよう命じられました。

ただ、地球中心説がカトリックの教義であったことはなく、「キリスト教と科学の戦い」という分かりやすいストーリーは19世紀以降に創作されたものだと現在ではいわれています。科学的に無知だった当時の教職者から快く思われなかったために有罪にさせられたのです。この裁判には疑問が多いことから後に検証され、最終的に1992年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が誤りを認め、ガリレオに謝罪しました。ガリレオの死から350年後のことでした。

ジョゼフ=ニコラ・ロベール=フルーリー「ガリレオ裁判」

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