牧師が覚醒剤使用の疑いで逮捕 自立・更生支援で受賞歴

イエス教日本世界宣教会神戸弟子教会(神戸市灘区)牧師の森康彦氏が12月8日、覚醒剤取締法違反の疑いで緊急逮捕された。複数のメディア報道によると、神戸市北区で運転中の森氏を任意同行し、尿検査を行ったところ、覚醒剤の陽性反応を確認。本人は取り調べに対し、「全く思い当たりません」と容疑を否認しているという。

教会はホームページ上で、「皆様に大変なご迷惑とご心配ををおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。森康彦の処遇は本件の裁判が終了するまで牧師の職務を休職とします。なお、今後の進退につきましては裁判の判決をもちまして決議させていただきます」とのメッセージを公開=写真

また、同容疑者が代表理事を務めるNPO法人「ホザナ・ハウス」も「当法人グループの各事業所の利用者様及びご家族様並びに関係するすべての皆様に、多大なご迷惑とご心配をおかけしており、深くお詫び申し上げます」との謝罪文を掲載した。同法人は2010年、教会の有志が集い、少年院などからの退院者の自立支援のために設立(2011年認証)。内閣府によると、「刑務所や少年院から社会復帰を目指す人たちに対して自立、更生と社会参加促進に関する事業」を行うほか、障害児通所支援事業、児童養護事業、児童自立生活援助事業などを幅広く手がけてきた。

森容疑者は今年、行き場のない少年少女の更生に尽くしたとして、心を打つ活動をしている関西在住の人や団体に送られる「関西こころの賞」(「関西・経営と心の会」選考)を受賞。11月14日に大阪市内で行われた授賞式では、「私たちは彼ら(非行少年)の傷ついた心に寄り添いながら、責めることをせず、否定せずに寄り添い、そういう支援を続けています」とあいさつしていた。

イエス教日本世界宣教会は1995年、大韓イエス教長老会合同派総会からの派遣宣教師とともに設立された宣教団体。ウェストミンスター信仰告白に基づく「伝統的な改革派主義のプロテスタント教会」を名乗っている。

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