「胎児の死亡待つしかない」 中絶禁止のポーランドで妊婦死亡

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欧州で最も敬虔なカトリック教徒の国の一つ、ポーランド。妊娠22週目を迎えた30歳の妊婦イザベラさんが、胎児に異常があったにもかかわらず医師が中絶を拒んだため、敗血症性ショックで死亡した。これを受け、同国全土で中絶禁止への抗議活動が起きた。ロイター通信によって紹介する。

憲法裁判所は昨2020年10月、胎児に異常がある場合も中絶は違憲との判決を出した。人権活動家によると、イザベラさんは、医師が胎児の心臓が停止するのを待った後、敗血症性ショックで死亡。中絶を違憲とする判決後、妊婦として初の死亡例だという。

イザベラさんの母親であるバーバラさんは、民間放送の取材に応じ、9月に娘が病院から送ったメールを読み上げた。「医師は、(胎児が)死ぬか、何かが起きるまで待つだろう。でなければ、私は敗血症になる」

同国政府は、これは医療ミスで中絶法によるものではないと主張、病院は11月5日、2人の担当医師を停職処分にしたと発表した。欧州で最も敬虔なカトリックの国の一つ、ポーランドの中絶法に抗議し6日、数千人が同国全土に集結した。大統領は昨年、胎児が生存できない場合、中絶を可能にする法改正を提案したが、この法案はまだ審議されていない。(CJC)

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