ワクチン接種証明書の提示義務化は「社会を分断」 英首相への書簡に1000人超の教会指導者が署名

キリスト新聞社ホームページ

Ben Shread / イギリス内閣府, OGL 3, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=83764351による

イギリスの教会指導者がボリス・ジョンソン首相=写真=に対し、ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)を提示させることは非論理的で社会的にも受け入れがたく、道徳的にも間違っており、「二層社会」を作ることにつながりかねないと訴えている。

牧師のウイリアム・フィリップ、ジェイムス・フランクリン、デビッド・ジョンソン、ポール・レビーの各氏は、宗派を超えて首相宛に送付した4月の書簡を再公開した。首相が、国民保健サービス(NHS)のワクチンパスポートをナイトクラブなどに入る際に必携としたことを受けてのもの。NHS発行のパスポートは、ワクチン接種記録とコロナ感染の検査結果を各所で示すために使われる。

政府案に反対する政治家と共に、1000人を超える司祭、主教代理、牧師、教会員有志が、首相宛の書簡に署名し、保守党の全議員に送られた。1651筆の署名を添えた書簡にはこう書かれている。「王たちやすべての位の高い人のためにも献げなさい。私たちが、常に敬虔と気品を保ち、穏やかで静かな生活を送るためです」(テモテへの手紙一2:2)

「しかし、私たちは最も深刻な懸念、いわゆる『ワクチンパスポート』の社会への潜在的な導入について手紙を書きます」

彼らは、ワクチン接種者の重病化を予防するならば、接種する周囲の人々の利益はほとんどないと主張。また、パスポートの導入が、「非倫理的な形態の強制」を継続させるとし、「現在利用できるワクチン接種を受けられない、または受けたくないというさまざまな事情を有する可能性がある。一部のクリスチャンにとっては、ワクチンの製造とテストに関する深刻な問題である。ワクチン接種を拒否する下層階級の人々が、公的生活の重要な領域から除外される医療隔離という『二層社会』を作り出す危険がある。また、この施策が、市民のある種の側面をコントロールする技術を政府が駆使して監視する状態を作り出すものとして、自由民主主義の終焉をもたらす可能性を持つ。イギリスの政治史の中で最も危険な提案の一つ」と指摘した。

彼らは神学的な理由でこう締めくくる。「イエス・キリストの教会が、国家によって社会的に望ましくないと見なされた人々を締め出すことは、私たちにとっての嫌悪感であり、福音の真理を否定することになるだろう」

政府は、ワクチン接種の証明や陰性の検査結果が教会に行くために求められると言ったことは一度もない。イングランド国教会、FIEC、アイルランドの長老派教会、バプテスト教会とメソジスト教会、スコットランド自由教会、そして多くの独立した会衆の教会指導者を含む署名者は、次のように続けている。

「私たちの語る言葉は悔い改めと信仰への普遍的な召しと共に、イエス・キリストに与えられた恵みの賜物に他ならない。この命を与えるメッセージを聞き、ミニストリーを受けようとする人々を拒否することは、キリストと福音に反する。誠実なキリスト教の教会や組織は、キリスト教の指導者として、このような政府の取り決めにも力強く抵抗せざるを得ない」

https://premierchristian.news/en/news/article/1-000-christians-sign-re-launched-letter-to-prime-minister-against-covid-passports-in-all-scenarios?fbclid=IwAR0-bdv95CgxAbSGCohXmMQUMHWqtdYgBVyxB2iNCrwBXSaX91M1csKZpvo

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