佐賀 武雄市 河川氾濫で広範囲に冠水、神戸国際支縁機構からの現地レポート

14日の記録的大雨で1級河川・六角川(ろっかくがわ)の氾濫に加え、支流などの水があふれ出る「内水氾濫」も起きた佐賀県武雄市。下流の大町町では、2019年8月の大雨でも周囲が冠水して孤立状態に陥った順天堂病院(同町福母=ふくも)が再び孤立した。そんな中、いち早くボランティアに入った神戸国際支縁機構(理事長:岩村義雄)から現地のレポートが届いた。

佐賀県は、2年前(2019年8月27日)にも記録的大雨に見舞われ、この時から1級河川・六角川の氾濫は心配されていたが、その不安が的中してしまった───14日、3人で神戸から現地に向い、まず、2年前の水害被害のボランティアで親しくなった64戸の下潟(しもがた)の千綿盛彦区長を訪問した。区長の家は今回の最大の被害地と報道されている佐賀県大町のJR大町駅に隣接していた。区長は「2年前の非じゃない」と、今回の被害の大きさを語った。

画像提供:神戸国際支縁機構

その後、256戸の中島地区の鵜池(うのいけ)弘文区長のところへも、賀川豊彦が始めたコープ・福祉のパイオニアである今井鎮雄(しずお)(元神戸YMCA総主事)によってできた神戸市の社会福祉協議会、フードバンク、「耕支縁」などからの支援物資や救援金を持っていった。鵜池さんは「浸水ラインも高さ約2メートルに水の跡があった」と話してくれた。

16日午前8時、降りしきる雨の中、千綿さん、鵜池さんと話し合った。コロナ禍のため,地元のボランティアもなく、親戚や友人の手を借りていることを聞いた。出発前、2年前に本堂が崩れた長泉寺の滝川アツ子さんから電話があり、周りはまるで海一面のようだと現地の様子を語ってくれた。

今回機構は、専ら、聖書の出エジプト記22章21~22節(「……互いに慈しみ,憐れみ合え。寡婦,孤児,寄留者 貧しい者を虐げてはならない。互いに悪を心にたくらんではならない」)に基づいて、「寡婦」であるシングルマザー、独居の高齢の女性たちで水害で立ち往生しておられる方のところに個別訪問することにしていた。

画像提供:神戸国際支縁機構

千綿さんから大町町で一番困っている独居の女性、今村佳代子さん(80歳)宅を紹介され、すぐに訪問した。今村さんは被害の様子を次のように話してくれた。

2年前も六角川の水が溢れてきたとよ。部屋も水浸しになって畳も全部ダメになったとよ。畳の部屋を一部屋だけにしてフローリングにした。そいどんが,2年前より水も高うきて,浸かり方もひどかったとよ。冷蔵庫とか一階にあったぜーんぶの家具がもうめちゃくちゃになって使われんとよ。

現在今村さんは,大町町の総合福祉保護センター美郷に夜は避難している。機構は3日間、今村さんの水害で足の踏み場もない1階の部屋のたたみ出し、がれき撤去、泥だしに仕えた。2年前の段ボールベッド用の厚めのシートもびしょぬれでガレージに山積みになっていた。

17日も午前8時から今村さんや大町町の家の片づけに仕える。雨の中のため,下着までびしょ濡れで,体温を奪う。しかし、重いものを運んでいるうちに気にならなくなる。

武雄市は16日、床上・床上浸水は航空写真を基に約1800棟が浸水したと発表した。2年前の水害では被害家屋は1500棟だったので、今回それを上回る被害となった。  武雄市環境課は、杵藤(きとう)クリーンセンターと北方運動公園の2カ所で災害ゴミを受け付けていたが,搬入量が多くなって処理が追い付かない状態だ。そのうえ、交通渋滞が発生しているため,当初、午前,午後に分けていた16日の搬入を午後4時までで休止すると発表した。

〈佐賀県武雄市救援募金〉
郵便振替  口座 00900-8-58077 加入者名 一般社団法人 神戸国際支縁機構 
もしくは
三菱東京UFJ銀行 462(三宮支店) 普通 3169863  神戸国際支縁機構 岩村義雄
*余白に,佐賀と書ける方はお願いします。

 

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