ドーナツから学んだリーダーシップ【聖書からよもやま話479】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 新約聖書、マルコの福音書の10章です。よろしくどうぞ。

 

マルコの福音書 10章43節

しかし、あなたがたの間では、そうであってはなりません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

現代社会ではリーダーシップが求められます。就職の面接でも「これまでのリーダーシップ経験」を問われたりします。それで多くの人は自分のリーダーシップをアピールします。もちろん、実社会でもリーダーシップは求められ続けます。

しかし、そもそもリーダーシップとはなんでしょう。聖書にはその答えが書いてあります。「リーダーになりたいなら、みんなに仕える人になりなさい」と。これは現代社会でも近頃、「サーバントリーダーシップ」として注目されているリーダーシップのあり方です。

昔、僕がボストンで音楽を学んでいた頃、音楽プロデューサーとしての技法を学ぶ授業の中で「良きプロデューサー、良きリーダーとはどんな人か」というテーマで議論をしたことがありました。「的確な指示が出せること」「自身もプレイヤーとしての優れた技術を持っていること」「必要な人材を集められること」「スケジュールや金銭の管理をしっかりできること」などなど、たくさんの意見が出ましたが、そこで先生は言いました。「そのどれも確かに大切な要素ではあるけれど、本質ではない。リーダーとして、プロデューサーとして大切なことはそれよりもまず、みんなのサーバント(召使い)であることだ」と言いました。

先生はさらに続けました。「良いプロデューサーとはみんながそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境を作れる人間なんだ。スタジオの掃除が行き届いているか確認し、休憩室のコーヒーを用意し、必要なリラックスタイムの準備までしておくことが必要だ。だから諸君は、今度のレコーディングの時には1ダースのドーナツを買って来なさい。その5ドル(当時のボストンでは1ダースのドーナツは5ドルで買えました)の投資がどれほどの効果をあげるか、それをしっかり学びなさい」

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UnsplashAnna Sullivanが撮影した写真

僕は先生の言う通りに、次のレコーディングの時に1ダースのドーナツを買って、集合時刻の1時間前にスタジオに到着しました。そこにやってくる一人一人のミュージシャンやエンジニアとしっかり挨拶をして、そして休憩室にドーナツを置いておきました。朝早くのレコーディングでしたから、朝ごはんを食べずに来るミュージシャンも何人買いました。そんなミュージシャンにはそのドーナツが非常に喜ばれましたし、レコーディングが行き詰まった時に、「ちょっとみんなでリラックスしよう」となったら、そのドーナツは絶大な力を発揮しました。甘いものでみんなリフレッシュして、その15分後には満足のいく、いや期待をはるかに超えるテイクを録音することができました。

みんなが力を十分に発揮できる環境をつくるというのは、まさにサーバントの仕事です。召使いは主人が最高のパフォーマンスを発揮できるように身の回りのことをすることです。そしてそれは些細なことの集合体です。ドーナツを用意する、コーヒーを用意する、椅子のガタつきをチェックしておく・・・そういった、いわば「つまらないこと」こそ、リーダーのすべき仕事だと、その時に心から学びました。

イエス様はまさにこのことを僕たちに教えてくれていたのだと、僕はドーナツを食べるたびに思い出します。

 

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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