旅の支度にもっとも大切なこと【聖書からよもやま話434】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
業務多忙と体調不良により、しばらくお休みをいただいておりました。
すみません。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は新約聖書、 マルコの福音書の6章です。よろしくどうぞ。

マルコの福音書 6章8〜9節

そして、旅のためには、杖一本のほか何も持たないように、パンも、袋も、胴巻の小銭も持って行かないように、履き物ははくように、しかし、下着は二枚着ないようにと命じられた。(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

僕たちは旅に出かける時、なにかとあれこれ準備をしがちです。準備をすればするだけ、「あれも必要かもしれない、これも必要かもしれない」と考えて、どんどん荷物が大きくなったりしてしまいます。しかし実際に旅に出ると、もしもにそなえて用意した物のほとんどは使わなかったりします。

イエスさまは弟子達を派遣するときに、荷物は極力少なくするようにと命じました。小銭も持ってはいけない、予備の下着も持たないように、と。どうしてこんなことをイエスさまは言ったのでしょう。それはおそらく、「必要なものは神様が与えてくださるのだよ」ということを弟子達に実感して欲しかったからではないでしょうか。

僕はその昔、ボストンに留学しましたが、その時に持っていったものはスーツケース一つとベース一本だけでした。確かにそれだけで不安がなかったわけではありません。でも行ったことさえない異国の地でどんなことが起こってどんなものが必要になるかなんて把握することはできませんでしたから、「体と楽器があればなんとかなる!」と腹をくくったのでした。

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UnsplashAmerican Green Travelが撮影した写真

実際にボストンでの生活を始めてみましたら、僕が日本から持っていこうか悩んでいたもの、特に電気製品はボストンでは使えないことがわかりました。電気の周波数が違うからです。一方で生活に必要なものは、ボストンの教会でほとんどが揃いました。食器も料理用具も家具も。「引っ越すからみんなあげるよ」という方が現れたんです。この時、僕はまだクリスチャンになったばかりだったのですが、「必要を満たしてくださる神様」を実感しました。

だから僕にはなんだか、イエス様が弟子達に「あれこれ持ってゆくなよ」と言った理由がよくわかるんです。人がいくら「ああかもしれない、こうかもしれない。だからあれにもこれにも備えておこう」と準備をしても、実際に未知の地で起こる出来事やアクシデントはそんな準備を無視して襲いかかってきますし、その準備がその地、その時に役に立つ保証だって何もないんです。

見知らぬ土地へと出かけるとき、どうしても必要なものはこの身体と祈り、この二つさえあれば、あとは意外となんとかなるものです。危機を想定して準備をしておくことも大切ですけれど、準備にばかり気を取られてもいけません。なにより「準備したから大丈夫」という慢心が起こってはいけません。

ちょっと話はずれますけども、ミュージシャンがステージに上がるときに一番気をつけなければいけないのは慢心です。「準備万端、稽古もばっちりだから大丈夫!」という心が、退屈な演奏を生み出したりします。思わぬアクシデントを呼び込んだりもします。準備よりも大切なのは祈りなんです。もちろん準備は必要です。でも準備に頼り切ってしまってはいけません。祈りがなければどれほどの準備も、いとも簡単になかったことになります。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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