今日も日刊キリスト新聞クリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。
毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章から、皆様の役に立つこととか立たないこととかを話してみようという【聖書からよもやま話】、
今日、選ばれたのは新約聖書、テサロニケ人への手紙第二の2章です。それではよろしくどうぞ。
◆テサロニケ人への手紙第二 2章3節
まず背教が起こり、不法の者、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日はこないのです。
キリスト教では世の終わりにイエス様が再臨して、世界を統治するのだと教えています。今日のこの箇所では、イエス様が再臨する前には、悪者が栄えるのだということが書いてあります。
戦隊ヒーローも仮面ライダーも、多くのケースでは悪者が暴れているところに後から現れて人々を救います。何事も起こっていない平和なところにヒーローは現れません。ヒーローが先に現れて悪者を呼び込むことはないんです。常に悪者が先に現れて、ヒーローを呼び込みます。
プロレスだって、だいたい先制攻撃を仕掛けるのはヒール(悪玉)レスラーの方です。ベビーフェイス(善玉)は、ヒールレスラーの反則攻撃、凶器攻撃に耐えてピンチに陥ってから、逆襲して最終的に勝つから盛り上がるんです。最初からベビーフェイスが一方的に攻撃してヒールをやっつけても何も盛り上がりません。まぁもっともプロレスの場合はヒールが勝つことも多々あるのですけれどね。そこは聖書と明らかに違うところです。
昭和に活躍したタイガージェットシンというヒールレスラーは、観客に向けての攻撃を行うことで有名で彼が入場すると観客は逃げ惑いました(今思えばおおらかな時代だ・・・)。そこにアントニオ猪木が現れて彼をやっつけて、観客は大喜びしました。もしタイガージェットシンがもっとおとなしいレスラーだったら、アントニオ猪木はヒーローにはなれなかったでしょう。アントニオ猪木はタイガージェットシンがいたからこそヒーローだったんです。
そんなわけで、今日はひたすらヒーローとプロレスの話になってしまいましたが、イエス様がやってくるという「究極の待望の日」の前には「悪い時代」が必ず起こるということが聖書に書いてあるということだけ覚えていただければと思います。そして「現代はもうこの上なく悪い時代だから、そろそろイエス様が来るぞ!」と考えている人もたくさんいます。まさに今、タイガージェットシンが暴れている状況なのかもしれません。アントニオ猪木の入場が待たれます。
あ、ちなみにタイガージェットシンはリング上でこそ「悪者」でしたが、リングを降りれば非常に紳士的な方で決して彼自身が悪者というわけではありません。むしろ日本のプロレスで稼いだお金で、インドで慈善事業をたくさんやったりと、広く尊敬を集めている人です。彼の名誉のために補足しておきます。
それではまた。
主にありて。MAROでした。