日本聖書協会(東京都中央区)は15日、「ウェブバイブル」を来年1月から提供を開始すると発表した。スマートフォンやタブレット、パソコンで、いつでもどこでも「聖書協会共同訳」が読めるというもの。「聖書協会共同訳」が発売されて1年、これまでは紙媒体のみだったが、来年からテキストデータでも読むことができる。
ただし、利用のためにはインターネット接続環境が必要で、ウェブブラウザのGoogle Chromeを使うと機能を十分に使うことができるという。
「ウェブバイブル」にはベーシック版(利用料:年間500円+税)とプレミアム版(利用料:年間2000円+税、1年間のみの発売記念価格:年間1500円+税)がある。ベーシック版は「聖書協会共同訳」のみ、プレミアム版は「新共同訳」「口語訳」「ESV」「スタディ版傍注」も搭載されている。
ベーシック版で読めるのは『聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き』(ルビ、引照・注付き)で、書名や章節が簡単に選択でき、本文はルビと小見出しを表示する。また、記号や引照の数字をクリックすると引照・注も表示。1節ずつコピーすることも可能だ。検索機能を使って語句調べをするのも簡単で、序文や巻末付録(地図、用語解説など)も搭載されている。
プレミアム版で読めるのは『聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き』(ルビ、引照・注付き)のほかに『聖書 新共同訳 旧約聖書続編付き』、『聖書 1954年、1955年改訳(口語訳)』、米国で最も用いられている『The Holy Bible, English Standard Version(ESV)』。またプレミアム版の「聖書協会共同訳」には『聖書スタディ版』の注がついており、節ごとに翻訳の比較も可能だ。