国際改革派教会協議会 WCRC加盟歴理由に1教団の資格取り消し 韓国で第11回総会

世界の保守的な改革派・長老派教会で構成する国際改革派教会協議会(ICRC)の第11回総会が、10月14~21日に韓国・仁川で開かれた。大韓イエス教長老会・高神の主催で、韓国開催は1997年以来29年ぶり。総会では新たに2教団の加盟を承認する一方、世界改革教会共同体(WCRC)への加盟歴を理由にウガンダの1教団の会員資格を取り消した。ICRCの公式発表と韓国現地メディアの報道によると、宣教、神学教育、ディアコニア(奉仕活動)などの国際協力についても協議した。

ICRCは、改革派の信仰告白と聖書の権威を重視する教会の国際協議体。1985年に発足し、原則4年ごとに総会を開催している。今回の総会では韓国・高神大学教授のペ・アロン牧師が議長に選出された。

15日にはオランダのヘルステルト・ヘルフォルムデ教会(HHK)、16日にはペルー福音長老教会(IEPP)の加盟を、それぞれ全会一致で承認した。ペルーの教団については、改革派の礼拝伝統や聖書の十分性を重視する姿勢、神学校を通じた牧師養成などが紹介された。

一方、16日の非公開会議では、ウガンダのアフリカ改革長老教会(RPCA)の会員資格取り消しを全会一致で決定した。ICRCの説明によると、同教団が加盟を申請した当時、WCRCにも所属していたことが問題とされた。決議には牧会的な助言に関する条項が追加され、同教団に悔い改めを促す意向も示された。

WCRCは改革派・長老派などの教会が幅広く参加する国際組織で、教会の一致や社会正義、平和などを重視している。今回の決定は、改革派教会の国際的な交わりにおいて、教理的一致や他組織との関係をどこまで加盟条件とするかという問題を浮き彫りにした。

ICRCでは2022年のナミビア総会でも、女性牧師・長老の任職を認めたオランダ改革派教会(解放派)の会員資格を取り消している。

今回も女性按手や同性関係をめぐる問題が議題となった。20日には、これらをめぐって深刻な内部対立を抱えるオランダのキリスト教改革派教会(CGK)の状況が報告された。ICRCは同教団への連帯を表明し、その意向を伝えるよう代表団に求めた。ただし、女性按手や同性関係について新たな禁止決議が採択されたとの報告はない。

宣教分野では、インド、ネパール、インドネシアなどでの活動が報告され、加盟教団間の協力を促す資料集が紹介された。宣教委員会の任務規定も改定された。

神学教育では、経済的に余裕のない教団からも国際会議に参加できるよう、必要な資金を確保する提案を承認。神学校情報の共有や次世代の牧師養成を進める方針も確認された。

ディアコニア委員会は実践資料『The Deacon’s Toolbox』を紹介し、各教会への普及と翻訳を呼びかけた。支援活動に伴う疲弊や女性の奉仕活動への参加も議論された。最終日の21日には、迫害下にあるキリスト者のための祈りや権利擁護活動について、加盟教団への情報提供を同委員会に求めた。

総会では加盟申請を支援する新委員会を設置し、地域協議会への支援拡充も決定。2030年の次回総会の開催地はオランダ、米国、ブラジルを候補として継続検討する。日本からの参加者については、公式報告で確認できなかった。

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