3月29日「水のように注ぎだされ」

放り出された わたしはまるで
  打ち捨てられた水のよう
どこにも力は入らない わたしはまるで
  全身が 脱臼し果てた 屍(しかばね)のよう
形もなくし 定まらぬ 心はまるで
  蠟(ろう)のよう。
わたしの胸で ただ溶けてゆく。
―― 詩編22編14節

イエスは十字架の上で、まさにこの詩編に書かれた敵意と痛みを味わわれたのである。一つひとつ、冷酷なことが、我らの主の体に刻み込まれて行きました。それが十字架である。しかし、十字架は復活を生み出しました。人間がなしうる最悪な事柄が、神がなしうる最善の事柄を生み出したのだ。それは信じられない出来事を生み出す機会となったのである。

祈り:十字架の上におられる 主なるイエスよ。あなたはこの世界の(そしてわたしの)全ての敵意と苦難を引き受け、そしてそれらを救いと解放という強大な御業に変えてくださいました。あなたの御名を褒めたたえます。アーメン

わたしたちが信じることとはこれである。それは、もし、わたしたちが罪を克服する「キリストの死」の中に入って行くならば、命を救う「キリストの復活」の中に入って行くということである。
―― ローマの信徒への手紙6章8節

 






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