立教大学(東京都豊島区)は3日、同大経営学部(学部長:山口和範)が行ったオンライン授業に関する学生意識調査の結果を公開した。双方向型オンライン授業の授業満足度は、去年の対面授業を上回る結果となった。
調査対象は、2020年度経営学部新入生および新2年次生。調査を行ったのは、18年に同大経営学部に、データに基づく教育の質保証・向上を目的として新設されたデータアナリティクスラボ。これまでも、経営学部コアカリキュラム「BLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)」における学習データを収集・分析して、授業改善やカリキュラム改革に向けた提言などを行っている。
調査項目とされたのは、春学期オンライン授業に対する満足度、学習環境、授業評価、秋学期オンライン授業に対する意向度などで、7月14日(火)~23日(木)の期間にウエブ上でアンケート調査が行われた。回答者は、1年生が341人(有効回答率89・3%)、2年生が286人(有効回答率97・6%)だった。
今回の調査結果では、▷双方向型オンライン案授業の満足度は対面授業よりも高い傾向がある、▷大規模型・一方向型授業はオンライン継続を望む割合が高い、▷グループワークや人間関係に関する不安は入学時から減少している、などのことが分かった。
同学部では、今回の調査結果を受け、秋学期以降も予定するオンライン授業において学生へのフィードバック機会を積極的に取り入れる方針を定め、各科目の準備を進めている。また、アフター・コロナ時代を見据え、オンライン学習とオフライン学習を組み合わせた「ブレンディッド・ラーニング」の導入に向けた具体的な検討を進めていく予定だ。