8月25日「ごく小さなことに忠実な者は」

ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。(ルカによる福音書16章10節)

人の財産を使い込んで、不祥事がばれた管理人は、人から解雇通知を受け、会計報告を出すように命じられた。彼は解される前に、管理者としての権限がある間に、主人の負債者を呼んで負債を割り引いてやり、恩を売った。こうしておけば、解された時、彼らのだれかが自分を彼らの家に迎えてくれるだろうと考えたこの管理人は不正をしてでも、自分の将来を切り開こうと、抜け目なく行動した

イエスはこの話をして、「この世のらは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている」(8節)とこの世のらはこの世がすべてであるそれに対して、光の子らは主に救われ、永遠の住まいが約束されているそれでは、光のらにはこの世はどうでもよいのか主イエスは光の子らに、終わりの日までの限られた時間を、この世で賢く、かつ真剣に生きることを求める。あの管理人のように、自分に委ねられたものを大いに使って、自分を永遠の住まいに迎え入れてくれる友を作ることを求める

今日の聖句の「大きな事」とは、永遠の住まいである。この永遠に比べれば、この世は「小さな事」であるしかし、この大きな事はこの世と無関係なのではないこの世でなすべき事をおろそかにする者は、永遠のにもおろそかであると、主イエスは言う。私たちはこの世の限られた時間の中で、委ねられている富を賢く用いなければならないそうすることによって、私たちは主イエスを永遠の住まいに迎え入れてくれる友であることを証しする。

内藤淳一郎

内藤淳一郎

西南学院大学神学部卒業後、日本バプテスト連盟の教会で牧会、鹿児島大学哲学科のカトリックの神学の学びから、鹿児島ラ・サール高校でも教える。日本バプテスト連盟宣教室主事、日本バプテスト連盟常務理事を8年間務める。

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