ドン・キホーテとヨブとさんまさん

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◆1616年4月23日 ミゲル・デ・セルバンテス逝去

セルバンテスさんは、あの有名な『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』を書いた人です。シェイクスピアもドン・キホーテのファンだったとか。

作中のドン・キホーテの口癖に、「裸で生まれて、今また裸になった。何の損も得もしちゃいない」というのがありますが、聖書にも似たようなことが書いてあります。ヨブ記の主人公、ヨブは一夜にして家族も財産も健康も奪われましたが、そのときにこう言いました。「私は裸で母の胎から出て来た。また裸でかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。(ヨブ1:21)」

同じようなことを言っているのにドン・キホーテには楽天家なイメージ、ヨブには信仰深い人のイメージを抱きますが、もしかしたら信仰深いことと楽天的であることは一つなのかもしれませんね。信仰深いというのは「神様がいるんだから大丈夫!」と信じることでもありますから。

そういえば明石家さんまさんも「生きてるだけで丸儲け」って、似たようなことを言っていましたね。「人間生まれて来たときは裸。死ぬときにパンツ一つはいてたら勝ちやないか」と。

なかなか明るい気持ちになりにくい時代ですが、こんな風に思うと元気も出て来ますよね。セルバンテスは「ドン・キホーテ」のヒットにも関わらず、版権をあまりに安く売ってしまったために生涯貧しいままで、マドリードの借家で息を引き取りましたが、きっとパンツははいていたでしょうから、人生勝ち組ですね!

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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