007の誕生日? ジェームズ・ボンドの本当の姿

おはようございます。
今日もクリスチャンプレスにお越しいただきありがとうございます。

1900年1月4日 ジェームズ・ボンドの誕生日

James Bond 1974

Jerry Freilich, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

ジェームズ・ボンドさんは1900年1月4日にアメリカのフィラデルフィアで生まれ、14歳の時にイギリスに引っ越し、大学卒業後アメリカに戻って銀行員として働き、しかし「自然のことをもっと知りたい!」と銀行を辞めて学者を志し、やがてカリブ海に生息する鳥類の専門家に・・・

え?何の話をしているのかって?もちろんジェームズ・ボンドさんについてですよ。あぁ、でもすみません、ジェームズ・ボンドはジェームズ・ボンドでも、僕のお話ししているのは「007」でお馴染みのスパイのジェームズ・ボンドさんではなく、そのジェームズ・ボンドの名前の由来となった鳥類学者のジェームズ・ボンドさんの話です。紛らわしくてすみません。

007の企画を考えていた小説家のフレミングさんは、主人公にぴったりの名前を探していました。バードウォッチングが趣味だった彼は、ボンドさんの書いた本を持っており、その名前を見たときに「これだ!」と思いついたんだそうです。それで「あなたの名前を使わせてください!」とボンドさんにお願いしたらあっさりと「どうぞー」と快諾されたのだそうです。

聖書ではしょっちゅう「同じ名前の人」が登場します。ヤコブの息子ヨセフとイエスの父ヨセフとか、ヤコブの息子ユダと使徒ユダ・タダイと裏切り者のイスカリオテのユダとか、使徒ヨハネと洗礼者ヨハネとか。使徒ピリポと使徒じゃないピリポなんて、新約聖書を普通に読むだけではまず別人物だと気づくことはできません。欧米では現代でも残っている風習ですが、聖書の世界では生まれた子どもに父親や祖父の名前をつけることがとても多かったんです。それで名前のバリエーションが少なく、しかも苗字という概念もないので非常にややこしいことになってしまっているんです。さらにしかも日本と違って漢字もないですからね、余計に同姓同名が発生しやすいんですね。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

この記事もおすすめ