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◆12月6日 ミラの聖ニコラウスの祝日
ミラの聖ニコラウスは3〜4世紀に生きた聖職者です。聖人の中でもかなり人気もある方で、それもそのはず、諸説はありますがこの人こそ、みんなの待ち望むクリスマスのヒーロー、サンタクロースのモデルだと言われているんです。彼の実際の生涯についてはきちんと伝わっていない点も多いのですが、伝承によると、次のようなエピソードがあります。
あるところに落ちぶれてしまって娘を売らなくてはならなくなった一家がありました。それを不憫(ふびん)に思ったニコラウスは夜中にこっそりその家にお金を投げ入れました。そのおかげで一家の娘さんは売られずにすみました。その時に投げた金貨がちょうど部屋にぶら下がっていた靴下に入ったのが、今でもクリスマスプレゼントを靴下に入れる由来となったそうです。
また、こんな話もあります。ちょっとショッキングな話なので苦手な方はご注意を。ある街に、子どもを誘拐して売ってしまう肉屋がありました。「そんな非道なことは許せない!」とニコラウスはその肉屋に行きました。するとそこには7年間も塩漬けにされた子どもが7人も並んでいました。なんと衝撃的かつ絶望的な状況でしょう。しかしニコラウスはなんとその7人の子どもをよみがえらせて、助け出しました。このことからニコラウスは子どもの守護聖人とされました。
「貧しい人にお金を与える」ことと「子どもの守護聖人」ということが合わさって、今のサンタクロースのキャラクターが作り上げられていったようです。
僕は3歳の頃に、とある施設の仲良しの職人さんがサンタの衣装に着替えている現場を目撃し待って以来、サンタを信じられなくなりました。クリスマスのサンタ役の方はぜひぜひ気をつけてくださいませ。でもその職人さんは普段から僕をとても可愛がってくれましたから、僕にとっては本当にサンタだったのかもしれません。サンタの格好でくれるプレゼントより、普段の作業着でくれるキャラメルとか飴玉とかの方がうれしかったです。
それではまた明日。