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◆420年9月30日 ヒエロニムスの召天日
ヒエロニムスは、ヘブライ語で記された旧約聖書とギリシア語で記された新約聖書をラテン語に翻訳した人物です。キリスト教がローマ帝国の国教になった後、405年ごろにその翻訳を完成させたのですが、ラテン語は当時のローマの公用語であったので、この業績は後世のキリスト教に大きな影響を与えたことになるのです。国教になったとはいえ、この翻訳まではローマのほとんどの人は聖書を読めなかったということですから。
ちなみにヒエロニムス自身は若い頃はキリスト教に興味がなく、語学や修辞学の勉強に熱中しました。が、重病にかかった時に神様に生涯を捧げることを決意し、それまで学んだ語学を駆使して、偉業を成し遂げたのだそうです。
この人がいなかったら、今のキリスト教もなかったかもしれません。
それではまた明日。
MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。