主の御名をあがめます。
連休が明けましたがそのままお盆休みという方も多いのでしょうか。おやすみの方はごゆっくり、お仕事の方は張り切って参りましょう。今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。
◆1492年8月11日 初のコンクラーベにより、アレクサンドル6世が選出される。
コンクラーベというのはラテン語の「cum clavi(鍵がかかった)」が語源で、ローマ教皇を選出するための特別な選挙のことです。その名の通り密室で、120名前後とされる枢機卿の3分の2の票を誰かが獲得するまで何回も投票を繰り返します。一般の選挙のように「上位2名による決選投票」のような制度はありません。教皇が選出されるまで、枢機卿は礼拝堂の外に出ることが許されませんでしたが、2005年にこのルールは緩和されたようです。教皇選出に他国や俗世の権力が介入することのないようにするためのシステムで、この530年の間に様々な改革を経つつ、現代まで続いています。これが行われるのは一昨日このコーナーで紹介しましたシスティーナ礼拝堂です。
このときに選ばれたアレクサンドル6世は、若い頃はかなり派手な生活をしていたようで、ピウス2世から「品行が悪い!」と叱られたりもしたそうですが、教皇になると一転して財政を切り詰め、自らも質素な生活を送り、教会の財政を好転させたそうです。賛否両論のある教皇と言えますが、一つ言えるのは昔も今も、聖なる場所を世俗化から守るというのは並大抵の困難ではないということでしょうか。
それではまた明日。
主にありて。