5月23日はキスの日

 

今日5月23日はキスの日。

1946(昭和21)年のこの日、日本映画で初めてキスシーンが出てくる「はたちの青春」(佐々木康監督)が封切られ、大ヒットしました。当時は人前でキスするのもはばかられた時代でしたが、「堂々と自分の欲望や感情を人の前で表明することが、日本人の思想改造に不可欠」というGHQの指導があったといいます。主演の幾野道子は、「お仕事だと割り切って、目をつむって夢中でした」と語っています。

ヘラルト・ドウ「マルコのエピソードからキリストの捕縛」

聖書には、敬意のしるしや愛情表現として、頬や額、髪や手、足などにする「口づけ」がたくさん出てきます。イスカリオテのユダは、師であるイエスを裏切る合図として欺瞞(ぎまん)に満ちた口づけをしています(マタイ26:49)。

初代教会では、「聖なる口づけをもって互いにあいさつを交わしなさい」(ローマ16:16など)とたびたび勧められましたが、これは祭儀的な口づけの名残です。恋愛のキスとして、「あの方が私に口づけしてくださったらよいのに」(雅歌1:2)などもあります。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

この記事もおすすめ